歯車が外れた【shp】 (ページ21)

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「……お、おかえりー、誰やった＿＿＿」

「……どうも、クソ先輩」

「は、……しょっぴぃぃぃぃいいい!?!?!?!?」

ドアが開いた音と同時に、スマホの画面をスライドする指を止めて此方を振り返ったコネシマ
そしてピタリと止まったと思えば、人によっては通報してくるレベルで大きな声で叫んだ

私は慌てて耳を塞いでなるべく音を遮断する
けれど、この歩くサイレンはそれすらも突き破ってくるためあまり効果はなかった
ようやく収まったころ、コネシマを睨みつけてこう言ってやった

「…………ｯさいねんクソシマ!!」

「は？言い過ぎやろ!いやていうかもう3人揃ったやん!!なっつ!!!」

「……あのさ…………2人ともうるさいわ」

「………………………」

「………………………」

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「…………どこ、ここ」

夜8時、ショッピくんのスマホにつけたGPSを確認すれば見覚えのない場所にいることが分かった
家から40分ぐらいの場所にある

鞄を背負って靴を履く
鍵を閉めるとき、少し手が震えていた

「…ショッピくんなら、大丈夫…、だい、じょーぶ」

そう言わないと、怖くて、震えて、動けないから
最寄り駅へ向かって歩き出す
辺りは静まり返っており、冷たい空気が正面から吹き付けてきて、まるで帰れとでも言っているようだ

「ショッピくん………」

結婚指輪を包み込むように右手で左手を握りしめる
きっと、お互い勘違いしているだけ、だから

電車に乗り込んで例の場所へと向かう
ガラスに写った自分の顔はどこか疲れている

ガラガラな電車の中でスマホを見る
2、3人ほどあったはずの男の連絡先は今はもうない

「……愛してる」

ボソッと呟いたその言葉は電車の音に掻き消された

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「うーーーーわ、お前らレディファーストを都合の良い時にばっか使いやがって舐めとんのか!?」

「ア゙ーーーーーッハ”ッハ”ッハ”ッハ”ww」

「ふっはっはwww雑魚乙〜!!w」

ピンクのお姫様を救う某人気ゲームをしていたとき、初見のステージで前に無理矢理押し出されまんまと使われてしまった

「あー萎える。ほんっまに萎えるわあ…ちょお前らもうピンキー姫助ける気ないやん私を虐めて何が楽しい！！！！！」

「「怒った時の反応」」

「は？被んなやそこおい。お前ら2人ともぶっころ…＿＿＿＿＿」

…そういいかけたとき

“ピンポーン”

インターホンが鳴った

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愛され系書きたい(真顔)