歯車が外れた【shp】 (ページ20)

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「シャオロン、今度一緒にご飯食べに行こ。それやったら、ええやろ？」

「…………2人で？」

「2人」

「…………分かった」

やけど絶対な！！と強く念押しして名残惜しそうに駅へと歩いていく姿を見送ったあとコネシマの方に向き直る
意外と単純で助かる…

「……ごめん。待たせて」

「いや、全然ええよ。そんなんよりお前ら同僚やったんやな！！知らんかったわ！！」

「うるさ…まあ…、うん」

シャオロンの周りには何故こんなにも私の知っている人物がいるのだろう
そう思ってみたけれど、別にいいかと思い口にはしなかった

「ほな行こか」

「おん。あ、焼き鳥とコーラ買うてええ？」

「ええで」

その後、2人で電車に乗ってスーパーに向かう

「え、待ってこれ半額やん!!買っとこ」

「………お前焼き鳥とコーラだけちゃうかったっけ」

「金持ちには半額セールがどんだけ大切か分からんやろうな」

半ば呆れ気味に笑いをこぼすコネシマ
どうせ理解する気もないのだろう

「…あ、待ってこのもも肉安っす！？！？」

「はよせい！！！！！！」

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家へ帰ってきて、ソファに座り込む
すると、ふとあることに気が付いた

「………そういえば今日＿＿」

ショッピ来る日やん

コネシマとの再会のせいですっかり忘れており、ショッピが来るまでに何か言い訳をしようと考えていたところ、インターホンが鳴った

言わずもがな、誰かは分かる

「ごめん、ちょっと出てくるわ」

「んー？おー…」

適当に返事をするコネシマを横目に部屋を出てため息をついた
タイミング悪いな、…

頭の中で物事を整理しつつ扉を開けると、やはりそこにはショッピが立っていた
私は息を吸って、小声でショッピに耳打ちする

「なあ、ショッピ。実はさ…シッマ来てんねん」

「は？……コネシマさんが…、？」

「おん。たまたま会うてん…なんて言い訳する？」

一瞬目を見開いたあと、いつもの顔に戻って顔をしかめた

「あの人意外と鋭いとこあるからなあ……」

もう普通に今日久々に連絡取ってんってゆうのは？と言うショッピ
…まあ、少し心もとないがあまり待たせすぎると怪しまれる

意を決して私は、ショッピと一緒にリビングに向かって歩きだした