歯車が外れた【shp】 (ページ19)

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「……え、待ってなんで？」

現在、眼の前にいるのはポメラニアンとチワワ
つまり、シャオロンと…………コネシマだ

シャオロンは少し不服そうな表情を浮かべており、逆にコネシマはあのクセの強い笑いをみせていた

こうなったのは、遡ること数分前の話

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『A〜!!!!大好き、愛しとる。かわいい』

『ちょ離れろや!!邪魔じゃい!!』

シャオロンが、会社を出た瞬間ベタベタし始めた
指を絡めてくるし、どことなく…いや普通に距離も近い
無理矢理離れようとするも逃れられない
しかも時々周りの視線を感じる

これじゃまるで恋人だ

『…おいクソｯ！！退けポメラニ＿＿＿』

『あ、シャオロンやん!!お前彼女出来たんけ!?』

『は、え…』

思い切り突き飛ばそうとした瞬間、誰かが声をかけたことでシャオロンの力が弱まって勢い余ってそのまま私が覆いかぶさる形で床に倒れ込んだ

『あ、倒れたw』

…なんだか、聞き覚えのある声の男性はこの光景を愉快そうに楽しんでいる
ふざけんなよこいつと思いながら急いで後ろに退いて顔をあげる

するとそこには、あまりに意外な人物が居て、思わず声をあげた

『しっま……………………？』

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「えシャオロンとAって付き合うとったん？」

「え、いや全然。いやそんなんどうでもええわ。ばり久々やん!!!!シッマあいたかったわあ。大丈夫？元気？」

「…なんでAとシッマが知り合いなん」

砂を払いながら立ち上がる犯罪者予備軍を無視してコネシマに問いかける

バリバリ元気やで、と笑いながら答えたシッマは本当にあの頃と全然変わっていない
それはあのサッカーユニフォームを着ていてもスーツを着ていても同じらしい

それにしても、本当に久しぶりすぎてアドレナリンがだだ漏れだ

「あ、Aん家寄ってもええか？最近仕事忙しいからまたいつ休めるか分からんねん」

「いきなりやなw全然ええで!!」

以前までならだらしない性格のせいで、すぐに家に人をあげるなんてことできるわけもなかったが、ショッピが来るようになってからは真面目に片付けているためいつ誰が来ても家へはあげられた

「え、なあ待って俺も行きたい」

「あかんー。今日は無理」

「ほんなら他の日やったらええの？」

「…………よくない」

なんでなん、としぶるシャオロン

こうなったときは＿＿＿＿＿

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おひさ(((