歯車が外れた【shp】 (ページ12)

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『あのさ、私のこと……嫌い？』

『…………なんでそう思ったん？』

ショッピとみれいが、付き合い始めて1ヶ月
そのおかげでショッピと居れることは少なくなったし、独りぼっちになることが多かった
それはどこにいても変わらない
家でも、外でも

そんなみれいが突然、自分のことを嫌いかと聞いてきた
嫌いだ。大キライだ。私から奪っていったのだから
でも、それは一時的な感情であって…本心ではない
薄々感付いていた

『………嫌い、ってゆうより羨ましいんかも。嫉妬…してる』

『…やっぱAもショッピくん好きやってんな』

『…うん。ちっこい時から大切やと思えたんはショッピだけやねん』

『…、？』

みれいは、不思議そうな顔でこちらを見た
親は？友人は？…そう言いたげな顔だった

『…………私なあ、親おらんねん。母親は私を生んだ時に他界。父親は…………もうどうでもいい。…やから、ショッピとショッピの親だけが唯一家族みたいに大切な存在やった……いつから、恋愛感情が芽生えたんかは覚えてへんけど。』

『…知らん、かった。ショッピくんから何も聞いてへんかったから…』

『…………ちっこい時からよお私のこと心配してくれとったからな。そんな誰かに言いふらすことするやつちゃう』

『ご…めん。何となく気づいとったんに…わざわざAに協力してもらうような真似して』

『…もうええよ。終わったことやし…私にも負があったから。やから、ショッピのこと大切にしたって』

アイツ結構一途やねん、と乾いた笑いをこぼした
みれいは、なんとも言えない表情で此方を見る

罪悪感に苛まれているような、そんな目

『…………でもみれいと居って…楽しいって思ったんも嘘ちゃう。やから、約束して欲しい。私が言うのも何やけど…今度こそ、…友達になって欲しい』

『…………！』

『…待って恥ずかしいほんま…何言うてんねやろ』

『…、うん。友達、なろ。まあ私はずっと友達やと思っとったんやけど』

『…え、？そうなん？』

『うん。……私も周りから嫌われとるやんか？やからあんま友達おらんねん』

確かにみれいは顔が可愛いが、少し自身の可愛さを分かっていて強調するような仕草…まあつまりオブラートに包まなければぶりっ子だというのは知らない人はいなかった
同じクラスの子も、悪口を言っていたのを聞いたことがある

『これからは、お互い嘘なしな！約束』

そう、妻が小指を差し出してきた
…………私は、＿＿＿＿＿