高嶺の花 ２

疑心暗鬼 ページ34

sayuさんに連れられて来たお店は当然オシャレなカフェ
聞いたこともない名前のジュースとか
いかにもインスタ映えするようなスイーツ

周りにいるお客さんも意識お高め女子って感じで
注文された物が来たのに写真撮りまくって
なかなか手をつけない人達ばかり


正直こういうカフェ苦手なんだよね…
落ち着かないって言うかなんと言うか

それに目の前には元カノのsayuさん
なんでこんな事になっちゃったんだろうって
数分前の自分の行動を悔いたり。



私は普通にアイスコーヒーを頼んで
sayuさんはよくわかんないジュースを頼んでたけど
おいしいのかなそれ？


「そういえばまだ名前聞いてなかったよね」


「あ！本当ですね、Aです。自己紹介遅くなってごめんなさい」


「Aちゃんね！りょーかい」


そう微笑んだsayuさんはやっぱり綺麗で
本当同じ人間とは思えない。


「急に連れてきちゃってごめんね？Aちゃんと話してみたくて…絶対気が合うと思うんだよね」


「話してみたいだなんて…そう思ってもらえて嬉しいです」


まずお互いを知るためのたわいのない事を話す
趣味は？って聞かれて特に趣味がなくて答えられなかった私に対して


「最近新しいトレーニング始めたんだけどね、VBTって知ってる？」


って色々教えてくれたsayuさんはさすがモデルさんだなって感心しちゃうくらい努力家
夜中にビールとポテチ食べちゃう私とは大違い。



「Aちゃんは彼氏は居るの？」


sayuさんが知ってるわけないのにこんな状態だと疑心暗鬼になってしまう

…どうやって答えよう

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