ヒラリと落ちた思い出の欠片 ページ31
「お邪魔しまーす」
昨日の夜の電話時山下さんに渡さなきゃいけないものがあるから代わりに渡して欲しいと頼まれて仕事前に寄った剛典の部屋
家主が居ない部屋に足を踏み入れる。
頼まれて来たから悪い事じゃないんだけど
居ない間に部屋に入るってどうもソワソワしちゃう
何気なくそこらへんに放置されてる服はヴィトンとかSupremeとかとても私には手の届かないものばかりで
こんな小さな所でもやっぱり芸能人ってすごいんだなーって思う。
確か寝室のクローゼットの中にあるって言ってたよね
私の部屋の倍ぐらいの広さがありそうなクローゼットを開けて
紙袋に入ってるって言ってた山下さんへの渡し物を探す。
「あっ、これかな」
そんなに探さなくても見つけた紙袋を
引っ張り出して一応確認の為に中を覗く
…これって…
中身を覗いた瞬間は私の探してた物じゃないって一瞬で気づいて
見ちゃダメだってわかってるのに…気になって後戻りできない
畳まれて紙袋へ入れられてるのは女性物の服
部屋着に使うようなラフなものから出かける時に着るオシャレなものまで
おまけに下着まで入ってる。
剛典の部屋に泊まる前提で準備された服達は当たり前にきっと剛典の元カノの物。
最近別れたばっかりだから返せてないだけかもしれない
そうやって理解しようと思考を持ってくけど頭と心は上手く直結しない。
元カノの服達は全部細身でオシャレで
絶対私じゃ着こなせないアイテム達
本人を目の前にしてないのに
あなたは私に負けてるって言われてるみたい
悔しいのか悲しいのかよくわかんないけど
ドクドクと激しく動く鼓動は私の心の乱れを表してる
手にしてた服達を紙袋へと戻した時に
ヒラリと落ちた1枚の写真はどうやら服の間に挟まってたみたいで
裏返しで床へと落ちた写真を拾って
心は見るか見ないかの葛藤をしてる。
こういう時ってだいたい女は衝動を止められない
良くないものがあるってわかってるのに
真実を知りたくてその先へと手を伸ばそうとする。
…後から後悔するのわかってるくせにね
見覚えのある背中じゃなくて
見たことのある背中だったんだ
昨日のsayuさんの華奢なシルエットを思い出しながら仲良く寄り添う2人の写真を不思議と私は冷静に見つめてた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1314人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「三代目JSoulBrothers」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Ayaka(プロフ) - くーさん» ありがとうございます(^^)高嶺の花3の方に移行してるのでそちらも楽しんでくださいねー！ (2018年8月13日 14時) (
レス) id: af7111a19c (このIDを非表示/違反報告)
くー - 更新楽しみにしてます！ (2018年8月13日 0時) (レス) id: d56aa62b4a (このIDを非表示/違反報告)
りみ(プロフ) - Ayakaさん» 源様大量生産なの？ガクブル (2018年7月19日 7時) (レス) id: 9bc97295a3 (このIDを非表示/違反報告)
はーちゃん(プロフ) - はーいヽ(^o^)楽しみにしていますね。 (2018年7月18日 22時) (レス) id: bf99200c26 (このIDを非表示/違反報告)
Ayaka(プロフ) - はーちゃんさん» sayuへのイライラを溜めていってくれたら更に楽しんでいただけると思います！笑 (2018年7月18日 21時) (レス) id: af7111a19c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Ayaka
| 作成日時：2018年5月4日 9時
