高嶺の花 ２

添付写真と会いたいの一言 ページ29

「ちょっ…沙織これ見て…」


さっき震えた通知に反応してラインを開くと剛典とのトーク一覧に赤い1の表示と剛典が画像を送信しましたの文字


仕事中にも関わらず我慢できなくて開くと
気持ちのいい青空の下LAらしい街並みを背景に空を見上げながら笑ってる剛典の写真

なんでもない白のTシャツなのになんでこんなに絵になるんだろう

思わず速攻保存ボタンを押して悶えながら隣の沙織に画面を差し出す


「なにこの素敵な写真！雑誌の1ページですか？彼女に送る写真にしてはクオリティ高すぎだわ岩田さん」


「なにしてんの、沙織！勝手に触んないでよ」


私のスマホを勝手に操作してると思ったらその写真を勝手に自分に転送しようとしてて慌ててスマホを取り返して



「いいじゃん！減るもんじゃないし」


「これは剛典が私に送ってくれたんだから！絶対あげない」


「うっわー…性格わるっ。そんなんだったら見せないでよね」


なんと言われてもいい
この写真を持ってるのは私だけでいいんだから



こんなかっこいい剛典見たら会いたくなるじゃん…
まだ2日しか経ってないのに…はぁ…


大丈夫だと思ってたのはやっぱりあの日だけで
2日しか経ってない今はもう既に会いたくてたまんない

夜電話くれるけど…声聞いたらもっと会いたくなって切なくなって
なかなか電話切れなくて結局昨日寝たのは4時頃だったかな


デスクの上のカレンダーの丸印は剛典が帰ってくる日
その日まではまだまだ遠い


会いたいって送りたいけどさすがにそれは我慢。
剛典はお仕事頑張ってるんだもん


会いたいの代わりに大好きって言葉をメッセージに乗せて
今までこういうの送らないタイプだったんだけどな


すぐについた既読の後剛典のメッセージが届いて。
なんだ私達同じこと思ってたんだ



『俺も。早く会いたい』

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