高嶺の花 ２

仕方のない事 ページ25

「…それはもう仕方ないんじゃない？」


ランチタイム、今日は外に出て近くの喫茶店
今どきのカフェって感じじゃなくて昔ながらの雰囲気で結構穴場なの


あんまり人が多い場所に行きたくない気分の今日はここでのランチ


さっきあった事を沙織に相談して
相談って言うか聞いてもらいたいだけなんだけど


私も仕方のない事だって思ってる
沙織も同じようにその言葉を呟いて


「だって相手は岩田さんだよ？そりゃ噂話や陰口の1つも言いたくなるでしょうよ」


「まぁそうだよね…逆の立場なら噂話くらい言いたくなるよね」


「これくらいで凹んでたら身持たないよ？多分もっと大変な事たくさんあると思うよ。普通の人と付き合うのとは訳が違うんだから」



「だよねー…」


そう言いながらもあまりピンと来なくて
私が好きになったのは三代目の岩田さんじゃなくて
岩田剛典だから。


心のどこがではわかってる
でも当人同士の付き合いなのに知らない人にとやかく言われる筋合いはないなんて思ってる私は甘いのかな？



「仕方のない事」


その一言で片付けられるようになるには
私にはまだ強さが足りないのかもしれない

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