高嶺の花 ２

絆される心 ページ18

「だっ、だめです…困ります」


「もっと困ってよ…それで頭の中俺でいっぱいになって」


呼ばれて隣に座ったソファー
さっきまで普通だったのに何故か岩田さんはスイッチが入ってて
私はじりじりと追い詰められる


いつもはニコニコしてて可愛い子犬みたいなのに
こういう時は狼みたいになって男の目で私を見つめて
こんなギャップずるいよ…逃げられなくなっちゃうじゃん


「…ベッドじゃなくていいって今も有効？…だよね」



まるで拒否させないとでも言うように
疑問形なのに答えは決められて


確かに私もこういう事少し期待してたけど！
いざとなるとやっぱり…なんか…
嫌とかじゃなくて一度岩田さんに抱かれてしまったら
本当にもう抜け出せない気するの


「なに考えてんの？」


俯いた私の頭を優しい手が撫でて



「…なんでもないです」



「そっか…なんでもないんなら俺の事見て？他の事考えてる暇なんて与えないから」



そうやって岩田さんは私に甘い言葉を囁いて
ドキドキしちゃってなにも反応できない私の体は岩田さんの手によってゆっくり倒されていく


「緊張…してる？」


「緊張って言うか…ドキドキして心臓口から出てきそう…やっぱり無理です！！」



私の上に覆い被さってる岩田さんを
押し離して起き上がろうと試みるけどビクともしない
それどころか両腕掴まれてもう起き上がるのは困難



やばいよ…しちゃったら私召されるかもしれない


そんな事考えてる間に岩田さんの顔が近づいてきて
唇が重なり合ってもう何度目かのキス
でも今までとは明らかに違う
…これ本気のキスだ




こんなキスされたら絆されちゃうよ…

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