隣の席 ページ12
沙織に半ば引きずられるようにして
私達はトイレから戻って
遅くなってすいませんなんて
取って付けたように謝って
さっきまでのゴタゴタはなにもなかったように
さっきは慌ててたから気付かなかったけど
この席すごくない?
4人で使うにはもったいない広さに
鉄板を囲うように席が設けられてて
私達の為だけのシェフまで居る
さ、さすが岩田さんと登坂さんとでも言うべきか
自分じゃ絶対来られないような場所に思わずたじろぐ
「もう!またモタモタしてる!」
そんな私を置いて沙織は
そそくさと登坂さんの隣へと座って
岩田さんの隣気まずいなー…
「お隣失礼します」
「えっ、なんでそんな他人行儀なの?」
「緊張してるんです。岩田さん達とは違ってこういうお店慣れてないんです」
「緊張しなくていいのに、美味しいものを美味しく食べればいいだけだよ」
そう言われても一般ピーポーな私は
やっぱり緊張しちゃうよ
ただでさえかっこいいのに撮影終わりなのか
かっこよさは増しててそれだけでまた緊張しちゃう
「Aちゃんごめんね、今日は急に呼び出して」
岩田さんの反対隣の沙織を挟んだ所に座る登坂さんが
ひょっこりと顔を出して私へと話しかけてくれてる
「全然大丈夫です!それよりも…あの時は本当にありがとうございました!すいませんお礼が遅くなってしまって」
あの時…倒れた私を1番に見つけてくれたのは登坂さんで
きっとものすごく迷惑かけちゃった
「気にしないで大丈夫。元気そうでよかった」
いつもクールそうな登坂さんが笑ってて…
思わずドキッとしちゃった
好きとかじゃないけど
こんなにかっこいい人に笑いかけられたら
女なら誰でもドキドキしちゃうよね
「ねぇ、Aちゃんなに食べたい?海鮮とかもあるよ」
え?今?
もう少し登坂さんとお話しようと思ったのに
私の言葉は岩田さん遮られて
「んー…とりあえずお肉いっぱい食べたいです!あとワインも」
仕方ないから岩田さんの開いてくれてるメニューを覗いてみるけど
高すぎてこれ食べたいなんて言えなくて
とりあえずボヤっとリクエスト
「じゃあ適当に頼むね、あと美味しいワインも」
「はい、お願いします」
ふと岩田さんの方を見ると
同じメニューを見てたから思わず距離が近くて…
登坂さんの時よりももっともっとドキドキ
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Ayaka(プロフ) - くーさん» ありがとうございます(^^)高嶺の花3の方に移行してるのでそちらも楽しんでくださいねー! (2018年8月13日 14時) (レス) id: af7111a19c (このIDを非表示/違反報告)
くー - 更新楽しみにしてます! (2018年8月13日 0時) (レス) id: d56aa62b4a (このIDを非表示/違反報告)
りみ(プロフ) - Ayakaさん» 源様大量生産なの?ガクブル (2018年7月19日 7時) (レス) id: 9bc97295a3 (このIDを非表示/違反報告)
はーちゃん(プロフ) - はーいヽ(^o^)楽しみにしていますね。 (2018年7月18日 22時) (レス) id: bf99200c26 (このIDを非表示/違反報告)
Ayaka(プロフ) - はーちゃんさん» sayuへのイライラを溜めていってくれたら更に楽しんでいただけると思います!笑 (2018年7月18日 21時) (レス) id: af7111a19c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Ayaka | 作成日時:2018年5月4日 9時