トサカふうふ２

お気に入りのランチのお店 ページ12

お昼休みになって連れて来られたお店は
彩美ちゃんのお気に入り

全席ソファー席のオシャレなカフェは
敢えて不揃いなテーブルやソファーがお洒落感を醸し出してる


ランチもいくつも種類があって
悩みそうだから彩美ちゃんと一緒のパスタランチにした


「昨日は本当にごめんなさい。連絡も遅くなっちゃって」


「もう！本当その話はいいから。気にしないでって言ったでしょ？」


「でもあたしの気が済まなくて…あれ？友香？」


彩美ちゃんの目線の先を辿ると
私の背後、入口の方から入ってきた様子の
私達の制服と同じ制服を着た女の子


「あ、彩美もここでランチしてたんだ」


何度か見た事のあるその子は彩美ちゃんのお友達


「この子私の友達の友香です。部署が違うのであまり見かける事ないと思うんですけど…」



「何度かすれ違った事はあるけどお話するのは初めてだよね？初めまして名字です」


「登坂さんですよね、知ってます！社内で有名ですよね。仕事できる上に美人だってみんなの憧れです！」


あれ？私旧姓を名乗ったはずなのに
もうすぐ辞めるから
結婚した今でも会社では旧姓を名乗ってる


「私一人なんですー！ご一緒していいですか？」


「ちょっ、友香迷惑だって」


さすが彩美ちゃんの友達と言うべきか
どうやらグイグイ来るタイプ


「彩美ちゃん大丈夫だよ。どうぞ、一緒に食べよ？」



私がそういうと彩美ちゃんの隣も空いてるのに
なぜか私の隣に座って


なんだか言い知れぬ違和感を感じながら
いつもより騒がしくランチを済ませた

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