こじらせ恋愛

6 ページ8

「くまやばっ…」


翌朝目を覚まして洗面所の鏡の前に立った私
結局深い眠りにつけなくて
寝たり起きたりを繰り返してた


鏡に写る自分の顔はひどいもので
目の下にはくっきりとくまが現れてる


仕方ないからファンデーションで隠すくま
なかなか消えなくて
いつもより厚塗りになってしまう



〜♪


洗面所でメイクをしてると
部屋に置いたスマホから聞こえてくる
ラインの通知音


こんな朝早くにラインをしてくるって事は
もしかしてひーくんかもしれない
でも違うとテンションが下がるから
なるべく気にしないようにしながら
メイクを仕上げる



少しソワソワしながら仕上げたメイク
部屋に放置したままだったスマホを手に取る


「なんだ…友人か」



開いたライン
届いたメッセージは友人からのもので
一気にテンションが下がる



返事が来ないだけでこんなに落ち込むなんて
女々しいかもしれないけど
昨日見たことを思い出すとやっぱりへこんでしまう


そんな事を考えながら
友人に返事を打っていると
また鳴った通知音

トーク一覧に戻ると
ひーくんからの1件の通知を知らせる赤い文字
開かなくてもわかる


『ごめん、寝てた』


と言うメッセージ


「別に嘘つかなくていいのに」


なんとなくむかついてしまった私
いつもは既読をつけたら必ず返事をするけど
今日は返したくない気分


ひーくんへのメッセージを返さないまま
カバンにスマホを放り込んで
仕事へ行くため家を出た。

7/臣side→←私だ。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す