こじらせ恋愛

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しばらくその場から動けなかった私
ひーくんに彼女がいるのも知ってたし
大概の事はもう慣れきってるはずなのに
さすがに目の前で見てしまうと堪えてしまう。


お風呂に入る気分にもなれなくて
1人部屋でボーッとする

今頃2人は愛し合ってるのかななんて
考えれば考えるほど気分が落ちる


意味もなく開いてみるひーくんとのトーク画面
起きてる？と最後に送った私のメッセージには
既読もついていない。



「彼女みたいなやりとりしてるのになー…なんで彼女になれないんだろ」


読み返してみる過去のやりとり
傍から見れば完全に恋人同士みたいな内容
でも実際は女としても見てもらえない
ただの幼なじみ


「あー…うじうじしてだっさい」


余計に虚しくなってホームボタンを押して
トーク画面を消す

これ以上考えたくなくて
寝てしまおうとベッドに潜り込む私


ベッドに潜り込むとフワッと香る甘い匂い
誰の匂いか考えなくてもわかる



無意識に枕を濡らす涙
愛しい甘い匂いに包まれながら
眠れない夜を過ごした。

私だ。→←4

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