検索窓
今日:2 hit、昨日:8 hit、合計:69,221 hit

邂逅 ページ10

扉の奥には10人の白いコートを羽織った人々が座っていた


中に入って進む


コツ……コツ……


異様なほど広い空間に私とタルタリヤの足音が響く


A(さ、寒い…)


この空間だけ外とは違う雰囲気だ…


ある程度まで進むとタルタリヤは足を止めた


最奥の1人がタルタリヤに言った


?「一体どれほど待たせるつもりだ…。貴様が最後だ……【公子】…」


位置的にもあの人が1番階級が上なのだろうか…


タルタリヤ「いや〜…悪かったね、急用ができてしまってさ…」


?「無駄な言い訳ね…」


後ろに大きな機械のようなものを従えた女の人が言う


タルタリヤ「【傀儡】は俺を毎回殺したそうな目で見るね…」


すると、仮面をつけているいかにも気が強そうな女性がタルタリヤに質問する


?「【公子】、あんたの後ろにいる小娘は誰かしら?」


その瞬間10人の視線が一気に私に集まった


A「うっ……」


タルタリヤ「大丈夫だよ…軽く自己紹介すればいいだけだから…」


タルタリヤは小さな声で囁く


A「はじめまして…。わ、私はAという者です。タルタリヤとは…偶然出会い、ました…」


相手が執行官だからだろうか、今までに感じたことのない極度の緊張で呂律が回らなかった


?「名をAと申すか…」


?「ほぉ……」


?「ふふっ……」


A(怖い怖い…!ファデュイの執行官怖いっ!!)


何をされるか全く予想もできず、ただただ恐怖が襲う


タルタリヤ「へぇ〜…今、【少女】が笑ったよ…!よほどAを気に入ったみたいだ…」


?「【少女】が笑うなど滅多に無いことだ…」


タルタリヤが言う方向を見る


目が布で覆われた小さな女の子が、閉じている瞳で私を見つめているような気がした


微かに微笑んでいる…


…と、タルタリヤが横から話しかけてきた


タルタリヤ「とりあえずAに説明するけど、俺が【公子】と呼ばれるように、ここにいる全員にも名前がついているんだ…。いわゆる「コードネーム」ってやつかな…?」


A「……」


あまり声を出せない状況だった


タルタリヤ「右から順に言うと、【博士】、【淑女】、【富者】、【召使】、【道化】、【少女】、【散兵】、【雄鶏】、【傀儡】、【隊長】…そしてこの俺、【公子】だ…」


すると突然、最奥の人…【道化】が私に声をかける


【道化】「名をAという者…。貴様は【公子】とどのようにして知り合った…?」


ゆっくりとした口調で【道化】が問う

邂逅【2】→←氷の国



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (78 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
270人がお気に入り
設定タグ:原神 , タルタリヤ , 女主
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

yyiu2371(プロフ) - ~◡◝さん» ありがとうございます!(*^_^*) (2022年9月12日 8時) (レス) id: fffcc47a13 (このIDを非表示/違反報告)
~◡◝ - 好き (2022年9月12日 1時) (レス) id: 2ae0636db6 (このIDを非表示/違反報告)
yyiu2371(プロフ) - 星空ブリキさん» そ、そんな!自分の作品をここまで褒めていただけるなんて…!応援ありがとうございます!!ヽ(`▽´)/ (2022年8月31日 19時) (レス) @page25 id: fffcc47a13 (このIDを非表示/違反報告)
星空ブリキ - スーッ………なんでこれを早く見つけなかったんだろう自分…この作品マジで大好き………………もう全力で応援させてもらいます!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! (2022年8月31日 17時) (レス) @page21 id: ea3b6f671f (このIDを非表示/違反報告)
yyiu2371(プロフ) - ボッカさん» そう言っていただけてこちらとしても嬉しい限りです!更新頑張ります😤 (2022年8月31日 6時) (レス) @page25 id: fffcc47a13 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ニoニ | 作成日時:2022年7月18日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。