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追悼の儀 ページ47

コツ……コツ……


私を不安にさせる音が響く


目の前はあの大きな扉だ


タルタリヤ「Aは中に入ったら右に曲がって待機しててくれ。式が終わったら俺が迎えに行くから」


A「わかった」


タルタリヤ「うん……協力ありがとう」


ギィィィ………


タルタリヤは扉を開けた


いつもと違う…異様な空気を察した


【淑女】が倒れたからか……それとも別の何かのせいか…


私は知る由もない


タルタリヤ「行こう」


私とタルタリヤは歩き始めた


数歩のところでタルタリヤが合図を出す


タルタリヤ「ここの地点だ」


A「了解」


コツ…コツ…


私は右へと曲がり、壁際まで到着すると歩みを止めた


タルタリヤは直進し、他の執行官たちが立っているにも関わらず端にある会衆席に腰掛けた


A(タルタリヤ…何堂々と座ってるの?!他の執行官の人たちが見えないの!?)


あれは堂々としすぎている


……


そんなタルタリヤはさておき、私はホールの様子を伺った


中央に目をやると、白い棺桶が置いてある


あの中に【淑女】さんが入っている思うと、何とも不思議な気持ちになる


最近まで会っていたのに…


もっと話して仲良くなりたかったのに…


A「くっ…!」


私は頭を激しく横に振り、追悼の儀に集中した


A(何を考えているんだ私…別れを悲しむんじゃなくて…【淑女】さんを送らなければ!)


そんな事を考えていると、式が始まったのか【雄鶏】が口を開く


【雄鶏】「今日集まったのは…我らが同胞を追悼するためじゃ…。この犠牲は…全国民にとって半日手を止めてでも、記憶に刻む価値がある…」


【雄鶏】は集まった執行官たちを取りまとめるようにして、この儀式の意味を説く


【富者】「ふっふっ…半日だけですか…。北国銀行は民の血と涙で回っていると言いますが…市長殿の価値観は私ども銀行家より歪んでいるらしい…。」


彼らが何について語っているかはわからないが、重い空気感だけには気づいた


【召使】「ロザリンは見知らぬ地で果てていった…。君たちのように共感性に欠け…言い訳ばかりで国に身を潜めるお偉方には、想像もつかないだろう…。ならば、さっさと口を閉じろ。子どもたちが泣いてしまう…」


タルタリヤは座っている席から言う

追悼の儀→←帰還【3】



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yyiu2371(プロフ) - ~◡◝さん» ありがとうございます!(*^_^*) (2022年9月12日 8時) (レス) id: fffcc47a13 (このIDを非表示/違反報告)
~◡◝ - 好き (2022年9月12日 1時) (レス) id: 2ae0636db6 (このIDを非表示/違反報告)
yyiu2371(プロフ) - 星空ブリキさん» そ、そんな!自分の作品をここまで褒めていただけるなんて…!応援ありがとうございます!!ヽ(`▽´)/ (2022年8月31日 19時) (レス) @page25 id: fffcc47a13 (このIDを非表示/違反報告)
星空ブリキ - スーッ………なんでこれを早く見つけなかったんだろう自分…この作品マジで大好き………………もう全力で応援させてもらいます!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! (2022年8月31日 17時) (レス) @page21 id: ea3b6f671f (このIDを非表示/違反報告)
yyiu2371(プロフ) - ボッカさん» そう言っていただけてこちらとしても嬉しい限りです!更新頑張ります😤 (2022年8月31日 6時) (レス) @page25 id: fffcc47a13 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ニoニ | 作成日時:2022年7月18日 19時

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