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記憶の欠片 ページ25
村本くんから変わらずの優しさを貰った私は、渡しそびれた誕生日プレゼントを無事に彼の手元へ
。
帰りの席で思い出すのはあの日
車にはねられた後のベットの上
私は確かに村本くんを彼氏と間違えた。
自分では気にしてないつもりでいたとしても心は悲鳴をあげていたみたい
婚約解消のことが大きなストレスとなり、その記憶はすっぽりと抜け落ち、かわりに事故寸前まで一緒にいた村本くんとの関係に脳がすり替えた
浮気しよって許さん
この言葉は、酔っ払った彼が帰ってきてすぐ
キスをしてきたと思えばそのまま押し倒されそうになったのに対して、少々パニックを起こし股間を蹴りあげて走って家を出た。
その矢先に事故にあった。
というのが一連の流れで、元婚約者と村本くんとの記憶がごちゃまぜになってしまったのだ…………
私に甘いよ村本くん
でもありがとう村本くん
無くしていた記憶の欠片は埋まったんだけど
この欠片は回収だけで良いのだろうか………
川西さんにも言うべきなんだろうか………
新たな悩みが増えた新幹線での昼間でした
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作者名：美音 | 作成日時：2019年3月21日 11時
