俺だけの、太陽。tkar

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hk side



薮に言われて有岡ってやつを捕まえる。
俺の隣には伊野ちゃん。



「ほんっと、薮は手荒だよね〜」
「ほんとほんと。だってこの子、無関係じゃん。ちょっと可哀想だね」
「一発腹に食らわせちゃったけど、大丈夫かな...」



苦しそうな顔をして気を失ったこの子を二人で見つめる。



「けどさ、もっとボロボロにしておいた方がいいんじゃない？」
「...だよなぁ。こんな綺麗な状態じゃ薮が納得しないよな、はぁ、」



薮はどうしても高木と喧嘩がしたいらしい。

高木に本気を出させるための道具に使われてるこの子か不憫で仕方がない。



「どうする、光」



本当は関係のない子を殴りたくない。
喧嘩はしたい奴だけすればいい、それが俺の主義。



「今なら気失ってるし、痛い思いさせなくて済むんじゃない？」
「...そう、だな。」



俺らは気を失う有岡くんを数回殴り、わざと見えるところにアザや傷を残す。
その度にうめき声が聞こえたけど、知らんふり。

乱暴に扱った感を出したかった俺らは有岡の制服を乱し、所々破ったりもした。

薮にこれ以上傷つけられないために。



「これなら薮も納得するでしょ？」
「だな。」



薮と高木が殺りあうまで、...あと3時間。

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