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yb side





こんなに強い奴だとは思わなかった。

畜生、......完全に俺の負けだ。





「薮、大丈夫?」
「あぁ、なんとか。」
「やぶぅ負けちゃったけどかっこよかったよ♡」
「うるせー」



負けてくそ悔しいはずなのに、なんだろ、この感じ。
光と伊野尾のおかげで、笑えてる自分に安心する。




「なぁ、薮。有岡くんの様子が、...」
「やぶぅ、高木の様子もおかしいよ」
「え?」



確かに、さっきから高木の様子がおかしい。



「有岡くん?有岡くん?」
「ぁ......ぅ、......っ、っ」
「もしかして、喘息?薬は?」
「〜〜っ、」



有岡くんは言葉を発さず、頭をただ横にふるだけ。
顔色はどんどん悪くなり、息遣いがどんどん荒くなっていく。



「ねぇ、薮、あの子ヤバくない?」
「あぁ、......高木の拳をくらったからか?」



俺と光が首をかしげる中、突然伊野尾が声を張り上げ、高木と有岡くんの元へ駆け寄る。



「違う、あれ喘息の発作だっ!」
「え、喘息?」
「高木、この子喘息なの?」
「小さい頃から......。だけど最近は出てなかったからてっきり治ったんだと......」
「薬は?」
「ないって......っ、」



どうしよう......有岡くんが死んじゃう、と高木が涙を流す。




驚いた。

最強の男が1人の男の子のために涙を流していたから。

そうか、高木にとって有岡くんは......。
そんなに大切な子を、俺は人質にして......。

ちくしょう、全部俺のせいじゃないかよ。




いつも適当な伊野尾のくせに、こんな時は一番頼りになる。こんなしゃきしゃきとした行動が出来るのか、こいつ。



「しっかりして高木!薬がないなら病院まで早く連れて行こう!」
「でも、走って行ったら30分はかかる」
「じゃあ、俺らのバイクに乗って?」
「え?」
「ねぇ、いいでしょ?やぶぅ」



突然、話をふられてびくり。
「ぁ、あぁ、いいよ」としか言えず。かっこわる。



「じゃあ、高木は薮の後ろに乗って!有岡くんは光の後ろに乗せよ?」
「分かった!でもこのままだと落ちるぞ」
「落ちたらいけないから、何か縛るもの......」
「この縄は?使える?」
「うん、OK!ほら、薮!動いて!」
「お、おう」
「高木も!早く」
「ん、わかった。ありがとう」



伊野尾と光がテキパキと動く中、俺はバイクにまたがり高木を呼ぶ。



「しっかり俺に捕まっとけよ」
「うん」



俺らはバイクで、足早に病院へ向かった。

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ひーろー(プロフ) - 孤独な、ヒーロー。のパスをお願いしますいただけませんか?お願いしますm(_ _)m (2018年5月15日 19時) (レス) id: 4255eacb08 (このIDを非表示/違反報告)
939(プロフ) - さくらisさん» えへへー、そなのー!久しぶりに読み返したらさ、もうひどいひどい!恥ずかしくて書き直し中!笑 (2018年5月14日 23時) (レス) id: 65ffb71be6 (このIDを非表示/違反報告)
さくらis(プロフ) - あれー!新しくなってるー(*^^*) (2018年5月14日 17時) (レス) id: e2ff0d94dd (このIDを非表示/違反報告)
伊野尾ひめか - カシオレの悲劇のパスって教えていただけませんか? (2016年10月14日 16時) (レス) id: 7b0a32013c (このIDを非表示/違反報告)
ともか - 凄く良かったです!続編待ってます(笑) (2015年6月21日 9時) (レス) id: 5f9c707f9d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:939 | 作成日時:2014年12月23日 19時

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