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俺の嫁、下から見るか上から見るか。ytym(10/1up) ページ7

リアル設定。
__________

yt side




「ゆうと、くっっ...!!!!!?」




危ない目に合いそうな姫をスマートに助ける王子さま。

そんなイメージをしてたのに。

あぁ、俺かっこわる。全然だめじゃん。
愛おしいあの子の泣き顔だけが、残像に残る。




目が覚めた時、
あの子が泣いていませんようにと、

そう願いながら、意識を手放した。









「......とくん、...うとくん、...っ、くん...、」


微かな振動、
手から伝わる心地よいぬくもり、

それらに意識を引っ張られて目を覚ます。



一番に見えた視界には、

あぁ、やっぱり。泣いてる。
早く抱きしめてあげなきゃって思うのに体が動かないや。


なんとか、声だけ。
伝えないと、大丈夫だよって。


「や...、ま、」
「ゆ、とくん!!!やぶちゃ...裕翔く、...、起きたっっ!!起きてっ、やぶちゃ、んっ!!」


涙をポロポロとこぼしながら、
丸椅子に腰掛けて眠る薮くんの服の裾を必死に引っ張るやま。

こんな時でも思うのは、
あぁ、泣き顔も可愛いなぁ、とか、
そんなに薮くんに引っ付かないで、とか。

こんな時まで俺ってやまが大好きなのかよって、
心の中でツッコミを入れた。





それから、やまの呼びかけで
部屋にはメンバーや関係者がワラワラと集まってきた。

えー、せっかく目が覚めたのに、
やまと二人っきりにさせてくれないの?なんて思ったけど、

みんなの泣き顔を見たらそんな言葉も引っ込んだ。




「裕翔の馬鹿野郎。無理しやがって」




薮くんまでもが泣きながら俺を撫でるからさ、
ごめん、しか言えなくて。

その日は少しの言葉を交わしたのち、眠気には勝てなくて。

すとんっと眠りに落ちた。

★→←やまだ狩り。arym★(9/30up)



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作者名:939 | 作成日時:2017年9月29日 12時

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