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「これも、...これも、これもでしょ、これも!!!」



目の前に広げられた、数々の雑誌。
全てに、俺とディーンさんのインタビューが載っていた。

よく分かってない俺に、裕翔くんは大きなため息を吐く。



「やまが、...ディーンさんのこと、めっちゃ褒めるからいけないんでしょう!!!!」
「へ...?」
「これもこれも、ディーンさんをかっこいいだとか、かっこいいだとか、かっこいいだとか、...あーーもーー、俺、何言ってんだろ。。」



見た事がないくらい真っ赤になってる裕翔くん。

ねぇ、、
それって、まさか、



「やき、もち?」



確かめるために言った言葉に、更に顔を赤くさせる裕翔くん。
そんな彼の姿に、どうしようもなく愛おしさが込み上げてきた。



「妬いたまんまだと、やまが壊れるまで抱きそうで......、避けてたんだ、、本当にごめんなさい」
「っ、」



......どうしよう、
俺ばっか好きだと思ってたのに、

裕翔くんもやきもちを焼いてくれるほど俺のことを愛してくれてるって、そんなこと。。

ねぇ、、おれ、自惚れていいの?



「何笑ってんのよ、やま」
「ふふ、だって。...裕翔くん、可愛い」



悩んでたのがバカみたい。
もう一度こんな風に話せるなんて、思ってなかったから。

だから、



「もう。......なに泣いてんの、やま」
「......ゆ...と、くん。。だって、ぇ」



裕翔くんがそっと俺を引き寄せる。

ずっと、恋しかったよ、裕翔くん。
ずっとずっと、触れたかったの。



「だって、...おれのこと、嫌いに...なったかと、思って...、ひっく」



ぐずぐずと泣く俺を見て、困った顔をする裕翔くん。

だって安心したの。
裕翔くんの暖かさに、また包んでもらえるって。



「ごめんね、やま。不安にさせて、ごめん」
「......ゆうとくんの、ばか」



たくましい彼の背中にぎゅーっとしがみつく。



「ねぇ、、今日はたくさん愛してくれるんでしょ?」
「え?」
「俺をほったらかしにした罰なんだから。俺をたくさん甘やかして?」



裕翔くんの喉がごくんと鳴る。



「お願い、ゆうと。はやく欲しい」



彼の首に手を回しあざといおねだり。
いいでしょう?このくらい。

だって、触れたくて、包まれたくて。
早くあなたが欲しいから。




そっと目を閉じれば、甘い甘い口づけが降ってくる。

ふたりの、甘い時間が始まる。



♡終♡

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作者名:939 | 作成日時:2017年9月29日 12時

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