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yb side
遅い。
約束の時間になっても来ないし、電話をしても繋がらない。
いわゆるドタキャン？
まじかよ。萎えるわ〜。。
「...仕方ねぇ、今日は諦めっか」
見たくもないテレビを見ながらのんびりしていると
、ピンポーン、とベルが鳴った。
約束の時間から一時間。まぁ許容範囲内か。
「はいはい、今開けるよ......っ、と、」
勿論、涼介くんだろうと思い、誰が来たかを確認せずに玄関を開けたのがまずかった。
「薮くん！！！涼介はどこ！！！」
「げ......？！お前、なんでここに......」
オーマイガー予想外デース
なんでお前が来るんだよ！！！
「勝手にお邪魔するから！！」
「おい！ちょ！ちょっと待て！！おい！！」
有無を言わせず、ずかずか部屋に入る雄也を慌てて追いかける。
「来てねぇから！」
「は？いるんだろ？どこに隠した？！！！」
やべー、目が血走ってる。
でもいないもんはいねぇんだ。
「来てねぇよ、直前でドタられたわ」
「え......？涼介、まじで来てないの？」
なんだよ、まじか、よかった......と、
そう言いながら雄也がへなへなと座り込む。
仕方がないから、息切れしてる雄也に水を差し出す。
「ありがと......あー、生き返るわ」
「水飲んだら帰れよ」
「いや、帰らない。」
「は？！」
キっと俺を睨む雄也。こえーこえー。
そういやどこまで知ってんだ？
「涼介をどうやって！いつ！たぶらかしたの！薮くん！！！」
「おえっ、揺らすなっ、おえぇっ」
肩をがっしり掴まれて上下左右に揺さぶられる。
「わーった！わかったから！言うから！！全部吐くから！！」
それから、バーでの出来事、メールのやり取りの内容を雄也に打ち明けた。
「涼介...、違うのに...。。くそ......」
がっくり肩を落とし落ち込む雄也。
かける言葉がねぇなぁ〜、どうしたものか。
と、そんな時、電話が鳴った。
ん？裕翔？珍しい。
「もしもし？裕翔？」
「あ、薮くん？あのね、薮くんには伝えとこうと思って」
「なに？手短に頼むわ」
「ん、あのね、涼介くんのことだけど。薮くんの代わりに俺が指導しといてあげるから」
「は？！」
な、ん、だ、と？！
「お前、いま涼介くんと一緒にいんのか？！」
「うん。いまお風呂に入ってる」
「は？風呂？！」
「あんな美味しそうな子、食べるなって方が無理だよね？ふふ」
来ないと思ってたら
まさか裕翔に捕まってたなんて...！
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作者名：９３９
| 作成日時：2017年9月29日 12時
