ご褒美は。ytym(10/9up) ページ16
リアル設定。
裕翔くんベストジーニストおめでとう作品。
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ym side
丁度、テレビをつけた時だった。
____1位はッ、中島裕翔さんです!
画面の向こうで笑う愛しの彼。
ニコニコしながら嬉しそうに盾を貰ってる。
良かったね、裕翔くん。
ずーっと欲しいって言ってたもんね。
嬉しさ反面、少しだけ寂しくなった。
裕翔くんのカッコいいところが、
また一つ世間に知られちゃったじゃん。ちぇっ。
はぁ、それにしても。
裕翔くん、何であんなにかっこいいんだろう。
背が高くてスタイル良くて、メガネも服も全部、裕翔くんのために作られたんじゃないかってくらい、すごい似合ってて。
菜々緒さんともお似合いだし。
「おれ、ちっちゃ......」
鏡を見れば、ちんちくりんな俺。
さっき起きたばっかだから、髪の毛はボサボサだし、あー!!ニキビできてんじゃん!!...くそ。
裕翔くんはこんな俺の、どこがいいんだろ。
prrr.
「あ、」
画面には、裕翔、の文字。
さっきまでテレビに映ってたくせに、と思ったけど。
そか、これ生放送じゃないわな。もうお仕事終わったのかな?
「もしもし、」
「やま?いま大丈夫?」
「ん、だいじょおぶよぉ〜」
裕翔くんからの電話が嬉しくて、
ついつい間伸びした喋り方になっちゃった。やべ。
そう思ったのもつかの間、
「何その声、...いまどこ?」
「え、いま?えと、家、だけど」
「ん、じゃあ今から行くね」
「え?ちょ、ゆーとく、」
プツッ、ツーツーツー
「え、...」
なんだか焦ったような声の裕翔くんに言い返そうと思ったのに、すでに切れてる電話。
え、なに?どうしたんだろ。
あ!もしかしてあれかな?表彰の盾を俺に一番に見せたい!とかかな?
それなら嬉しいな。
さっきまでの憂鬱な気持ちも、
裕翔くんの声を聞いただけで吹っ飛んじゃう。
早く逢いたいな。
裕翔くん、早く来て。
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作者名:939 | 作成日時:2017年9月29日 12時