一 生 籠 の 中 ページ5
・
『もう、別れませんか』
─
【三枝明那】
「え、は、？」
戸惑いながら、ふらふらと近付いて来た彼は、乾いた笑いを漏らす。
「嘘、だよね、A、？」
何度も名前を呼んで、必死に引き留めようとしてくるけれど、顔を顰めて1歩離れる。
「いみ、わからんって、冗談きついって……、A。まって、ちょ、おかしいって、」
現実が受け止めきれず、次第に涙が溜まっていく彼は、引き止めるには十分な言葉を放つ。
「俺、…俺さ、Aがいなくなったら生きていけんって…、俺が死んでも、Aは"独りだけ"幸せになれんの、？」
鎖は二度と外れないのかもしれない。
【星川サラ】
「その嘘は流石にダメだって、A。あー、びっくりした〜。星川自分から振ったことしかないからさ〜、焦ったー！」
いつも通り、ただのおふざけに受け取ったらしいけど、本気なことを伝えたら、彼女は笑ってこう言った。
「今更でしょ、何、どういうつもりなの？いや別れるとか意味わかんないから。無理。」
無言でそっと離れようとすれば、笑顔は崩れて焦りつつ、彼女はぎゅっと服の裾を握って引き止めた。
「……なんで何も言わないわけ」
理由がわからない。自分より華奢な貴方を床に押し倒すと、射抜くようなオッドアイに緊張が走った。
「星川、Aのこと離すつもりないから」
【椎名唯華】
「なに言っとるか分かってんの？」
眠るために机に突っ伏していた顔を上げて、彼女はいつもより何トーンも低い声でそう言った。
「……あっそ。なんでわからへんねん、」
ぐいぐいと手を握って連れてこられた場所。真っ暗な部屋。突き放されて、部屋に押し込められる。
「ここ、使いたなかってんけど。しゃーないわな。」
【戌亥とこ】
「ええよ。別れるんやろ？はい、荷物とかまとめなあかんやろ。」
なんでもないような顔をして、彼女は部屋の鍵を差し出す。
「……なんで泣くん？別れんでよ、って言って欲しかったん？残念やったな。」
やっぱり嫌だ、そう言わざるを得ない。今別れたらこの人の記憶から永遠に消えてしまうから。
「……ええよ？別れんでも。
ぇん、……愛してんで、A
地獄まで一緒にいよな。」
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とこたゃはぴば。
方言ライバー書くの楽しい。
リクエスト受け付けてます、なるべく詳しく書いてくれると助かるます、…伏字もよろしくお願いします…ふれんの首絞め書いててえぐいたのちかったですよ…
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みずな - 初コメ失礼します。なかなかない女性ライバーさんの百合っぽいお話が多くて嬉しいです。 (2023年4月18日 19時) (
レス) @page25 id: fa8f980323 (このIDを非表示/違反報告)
ぬな(プロフ) - 他作品では見ない女の子達が多いうえに解像度が高すぎて最高でした👏 (2023年3月4日 20時) (レス) @page6 id: ef1d748dcf (このIDを非表示/違反報告)
こころ - 遅れてしまいました！確かに5人までですね…ならMysta様を減らしてほしいです… (2023年1月22日 22時) (レス) id: fa05d75225 (このIDを非表示/違反報告)
メロン(プロフ) - 初コメ失礼します。女性ライバーさんのお話少ないので助かります…！毎日楽しみにしながら過ごしております！ (2023年1月4日 11時) (レス) id: 9fae81429f (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - リクエスト失礼します。「ヤンデレライバーに首輪をつけてほしいと夢主が頼んだら」をlosさん、msrさん、iniさんで見たいです。出来ればお願いします。 (2022年12月16日 21時) (レス) id: cf64f53297 (このIDを非表示/違反報告)
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