【2j3j】ひ み つ じ こ う 。【反応集】

お 薬 の 時 間 ページ13

・色々注意

『やっ、……くすり、はっ、！』

─

【葛葉】

「何がいやなんだよ」


丸い錠剤を水と一緒に乱暴に口押し込んで、貴方の喉がそれを通すと、彼はいつも通りに笑う。


「っは、その顔よ、俺が好きなん」


ぼおっとした瞳が写しているのは自分だけ。名前を呼べば嬉しそうにこっちを見上げてくる。


「これがあれば一生俺のもんだよな」





【星川サラ】

「前の奴すぐ効き目切れるから今度は長いの買ってみたよ、」


怯えたように見上げてくる貴方に支配欲が簡単に満たされていく。視線に合わせて屈んでやると、ぎゅ、と目を瞑る君が可愛くて。


「そんなに怖がんなくてもいいじゃん、別に殴るわけじゃないんだし笑笑」


いつも通りきらきら笑う彼女は、貴方の顎を掬って無理やり喉奥まで薬を突っ込む。けほけほと咳き込む貴方の背を摩って静かに聞いた。


「A？Aは誰のもの？」


「よくできました♡」と言葉が部屋に溶けた。





【アンジュ・カトリーナ】

「せっかく新しく調合したんやからさ、ちょっと飲んでよ」


頑なに首を振る貴方に、はあ、っとため息をついて、彼女は試験管に入った液体を口に入れる。はっと目を開く頃には目の前いっぱいに彼女の顔があった。


「ん、っは、。……こんな大胆な事、うちには無理やとでも思った？」


頭がぼおっと考えなくなっていくのを感じながら、彼女に手を伸ばす。


「もう効いてきた。やっぱ早くてええな。」


そっと撫でてやりながら、彼女はまた、目を細めて笑った。





【夕陽リリ】

「未来から現代への物の持ち込み、禁止なんですけどね」


さらさらと粉薬を水に溶かして、彼女はにこりと笑う。後退る貴方にゆっくり近づいてくると、首を押さえ込んで口に流し込む。


「やっぱ苦い？苦そうだもんな」


こく、と喉が上下するのを確認して、そっと顔を覗き込む。はあ、っと息を吐いた貴方が、目を合わせる。


「…いいね、そういう顔。」


すっかり自分を忘れた君を優しく抱きしめて、頭を撫でる。


「やっぱおまえが世界で1番かわいい」





【健屋花那】

「んふっ、ねえ、やだ？Aちゃん昔っからお薬苦手だもんねえ」


嫌だと腕を突っぱねる手を退けて、何かも分からないまま薬を口に突っ込んだ。喉の奥の奥まで押し込むように。


「苦しい？…かーわい…」


けほけほと咳き込んで口元を抑える貴方にそっと笑いかけて、顔を上げた貴方に食いつくように口を重ねた。


「こんな事して健屋医療従事者失格だね」


って、もう聞こえてないか！

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