しりとりが成立しないと激しい頭痛に見舞われるとかペナルティ重すぎません ！？

絶対負けない ページ41

「なんか貶された気がするんだけど……き」




『気のせい！気のせい！』





若干食い気味になってしまったがいいだろ






「いや絶対考えてたでしょ……」






凪が呆れ気味にやれやれと首を振る。






なんかむかつくなそれ。腹が立つわ








しかも顔がいいと言うのが尚、腹が立つ







「じゃ、用も済んだし俺、そろそろ帰るね。また……」






『立ち止まれ！！』





思わず口から出た言葉に驚きを隠せない





相手も同じだった様で目を白黒させている







「……どうかした？な───」



『凪』




「なに？」





『憎たらしいぐらい綺麗な顔だな』





「………なにそれ、もしかして褒め言葉？」






『馬鹿やろー……憎たらしい言ってんだろ』





俺にしては妙に言葉に覇気がない気がした





何故だろう、俺が悔しいくらい凪に負けたから？





凪に告白まがいなことされたから？






いや違うな。これはきっと
　





「……… ？大丈夫？さっきから様子がお──」







『俺！！次はぜってぇ負けないから！！


　お前のそのポーカーフェイスが崩れるくらい！！


　完膚なきまで負かしてやるから！！』










感情のまま叫ぶ。





凪がどんな表情をしてるかわからない。けどそれでいい。





俺はすっと握り拳を凪に見せる








『ラッキーだと思えよ、そん時は。な？誠士郎』




「！！今、俺の名前……」




『えーなんのことー？』




「もっかい！」





『嫌に決まってんだろ！？なんでそんな必死なんだよ！！』




「いいから」




有無も言わせない凪のまっすぐな瞳が俺を貫く




ぐぬぬ……





『ラッキーだと思えよ、誠士郎』




「はわわ……」

　



はわわ？はわわ？っていったか？今




いやいやあの凪がそんなこと言う訳ねぇよな……





「ありがとAお陰で満足した」




『たりめぇだ……ところで俺いつまで腕のばしりゃいいの？』




「あ、忘れてた」




『ターキーじゃ許さんぞ！？』
　




「季節外れじゃん」





凪も俺と同じ様に握り拳を作り腕を伸ばす





「………俺も、負けないから」





コツンと拳同士が軽くぶつかる。こうやって友情を確かめるのは





少し古臭いだろうか。まあ仕方ない俺は転生者なんだから





俺は大きく頷きそのまま家へと帰宅した

卒業の日→←乙女ゲーですか？？

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す