26話 ページ27
「お前…髪…染めたのか…?」
孝臣の家に着くなり、彼はAの髪色を見て驚いていた。
「うん!孝臣とお揃いにしたくてインナーをピンクで染めてみました!!変かな…?」
「いや…別に変とかじゃねぇけど…。」
「やだもう〜大好きじゃない孝臣のこと。」
「お母様!」
孝臣の母親はAの髪を撫でると、続いて全身を見つめる。
「ん〜!制服、似合ってるじゃない!2人とも超可愛い!!」
「何で俺も可愛いになるんだよ。」
「お褒めにいただき光栄です!!」
「さー2人とも寄って寄って!写真撮るわよ!」
「しゃ、写真ですか!?」
「チッ、だりーな。」
孝臣の母親はAと孝臣のツーショットを何枚も写真に収めていく。
「やだー可愛い!!見て見てほら!この写真とかいい感じー!」
「た、孝臣との写真…!!」
「また現像したら孝臣に送っとくからもらっといてね〜!」
「…っ!?か、家宝だ…額縁に入れて飾ろう!!」
「飾るな…!つか、もういいだろ。行くぞ。」
「あーんもうちょっと!!」
「うるせぇ。じゃーな。」
「もう!じゃあ2人とも学園生活楽しんでね!」
「お母様!お父様達にもお伝えください!孝臣のことはAが全力でお守りすると!それでは行ってまいります!」
「ふふ、わかったわ。いってらっしゃ〜い!」
「…ったく、相変わらず大袈裟だなお前は。」
「そんなことない!学園生活で孝臣に危険が及ぶようなことがあれば徹底的に排除するんだから…!」
「もっと気楽に学園生活送れよ…。」
そのまま歩いていると、2人は最寄りの駅に辿り着く。
「次の電車まで5分くらいあるな。」
「あー、しばらくは神奈川ともお別れか。」
「別に近いしそんな別れ惜しむようなもんでもねーだろ。」
「それもそうか!あー、にしても、早く写真来ないかなー!毎日持ち歩く!」
「持ち歩くなっての…。つかそんなんするならスマホで写真撮りゃいいじゃねぇか。そしたらいつでもそっから写真見れるだろ。」
「そっ…か!え…!?た、孝臣スマホでもAと写真撮ってくれるの!?」
「別に写真好きじゃねーけど、そんな言うなら適当に1枚撮りゃいーだろ。」
「わ!じゃ、じゃあ…えっと、どうしよう、あそこにカメラ置いてセルフタイマー使ったら撮れるかな…!?」
「別にサッと自撮りすりゃいんじゃねぇの…。」
「自撮り…!!えっと…どう持ったらいいんだ…?」
すると孝臣は自身のスマホを取り出しカメラを起動した。
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うりぼー - 絵が上手すぎてびっくりしました。主人公めちゃかわ (2021年2月26日 2時) (レス) id: 8c3f058671 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:茶虎 | 作成日時:2019年11月13日 15時