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さっきから、学校から出てきた生徒たちにジロジロと見られてる。
何年？ていうか男子、違う学校じゃん。付き合ってんのかな？…なんて、こそこそ。
男子はちらっと見て少し驚いた顔をするくらいだけど、女子はそれじゃ済まない。
それに、…おおのくん、かっこいいもん。
たくさんの女の子がわぁ、って目をキラキラさせる。
ここから…出たいな。
「あの、」
「…ん？」
「そろそろ、ここ…出ませんか、」
来てもらった分際ですみません！と心の中で謝る。
でも、大野くんはそんなこと気にしない感じであぁごめんって、またふわっと笑った。
大野くんが、私に背中を向けて歩き出す。
私はその、三歩程後ろをゆっくりあるく。
だって。この背中を見ていたい。
真っ白のワイシャツ。袖は、肘より少し下まで捲られてて、そこから覗く腕は少し黒い。
黒くて、男らしい。
紺色の、シンプルでかわいいリュックの肩紐は長くて、リュックが歩くたびお尻に当たって少しぽんぽんと浮く。背中は、リュックで全部は見えないけど、肩甲骨がちょっと出てる。きっと、痩せてる。
まじまじと見ちゃう。
だって、すごくかっこいい。
笑顔のかわいい人だと思ってたのに。こんなに、かっこいいなんてずるい。
彼女…いるのかなあ、なんて勝手に落ち込んでたら大野くんが振り返る。
「…なんで、うしろ？」
「え、」
「こっち」
私の、傘を持ってないほうの腕の手首をふわっと手で包んで、握られたと思ったらぐっと引っ張られる。
「わ、」
「あ、ごめん、痛かった…？」
「いや、…びっくりしただけ、です…」
三歩うしろだった私のローファーは、大野くんの隣へ。
真っ黒の大野くんのローファーは、意外と綺麗。男子ってもっと履き崩してるのに、形も崩れてない。
「後ろ歩かれるより、こっちがいい」
「…はい」
覚えておこう
…一緒に歩くことなんて、ないと思うけど。
でも、覚えておこう
ほんとはね、バスで帰ることもできるの。
学校から、少し駅と反対方向に行くとバス停があって。そこからバスに乗れば、10分で駅に着く。
歩くと、20分。
大野くんが、校門を出たところの道で
こっちでいい？ってバス停じゃなくて、駅のほうを指差す。
バスの時間は調べてないけど、でも。すぐ来ちゃったらどうしよう。嫌だ。
2秒ないうちにぶわぁーとそんなことが頭をめぐって、思わず私はうんうんと頷いた。
だって。
もっと、一緒にいたい。
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煌(プロフ) - こつぶさん» はじめまして！ちょっとめんどくさいキャラですけどかわいいですよね(笑)応援ありがとうございます！完結までお付き合いいただけると嬉しいです！ (2015年9月25日 8時) (
レス) id: a21bbc6b43 (このIDを非表示/違反報告)
こつぶ(プロフ) - はじめまして！大野先輩かわいすぎます！応援してます（＾Ｏ＾） (2015年9月21日 8時) (レス) id: 9b7f87ea8c (このIDを非表示/違反報告)
煌(プロフ) - 咲優さん» ずっと応援してくださっていただなんて、とても嬉しいです！こんな先輩、いてくれたらいいんですけどね…（笑）ドキドキしていただけて安心です。これからも頑張ります。コメントありがとうございました！ (2015年9月9日 0時) (レス) id: a21bbc6b43 (このIDを非表示/違反報告)
咲優(プロフ) - 煌さん、おかえりなさい♪ずっとこっそり応援してました(*´ω｀*)お話、初々しくてドキドキします(^-^)これからもがんばってくださいね♪ (2015年9月8日 17時) (レス) id: 7deb92bbf3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：煌 | 作成日時：2015年9月5日 19時
