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「お兄ちゃん」
「ん？」
家に帰って、夜ご飯を食べる。
いつもはお兄ちゃんは部活でいないけど、今日は定休日。
夏の大会で3年生が引退して、2年のお兄ちゃんがサッカー部のキャプテンになった。
…キャプテンになったのに
大野くん、知らないのか…。
もしかして大野くん、3年生？
聞くタイミングを逃して結局学年は知らない。
「お兄ちゃんのクラス、文化祭なにやんの？」
「ああ…お化け屋敷」
「…おなじだ」
「うん？誰と？」
「いや、なんでもない」
大野くんが、お兄ちゃんの友達だったらなあ。
どんな人？とか聞けるのに。
2人が同い年かもわからないのに考える。
お兄ちゃんが大野くんを家に連れてきたりしたらよくない？
同じ屋根の下にいるなんて考えただけでドキドキする。
彼女…いるのかな、大野くん。
ふとした時に思い出す。
まだ、彼女がいるか聞けてないこと。
彼女がいる人を好きになっちゃいけないなんて…思うわけじゃないけど
両思いになれるなんて、もうありえないことになっちゃう。
…つらいな、それ。
でも結局何にも聞けないまま、
大野くんが来るって言ってた文化祭二日目になっちゃって。
私のクラスは、パンケーキを作って売る。
文化祭委員の仕事の合間に入れたシフトだから、すぐ抜けれるように
エプロンとかもつけなくていいレジ係にした。
野外の、テントの中。
意外と人が来て、赤字はクリアできそう。
安心。
ふう、と深呼吸をしたら
知ってる香りがした。
優しくて甘いにおい。ミルクみたいな。
探したら、いつの間にかできてた行列の、先頭から3番目に。
大野くんが。
私が大野くんに気づいたとき、大野くんも私に気付いて、
あ、って顔してふんわり笑う。
なにその顔…
反則…
「あの、」
「あ！すみません、２つで、300円です」
「はい」
「ありがとうございました！」
大野くんの笑顔にキュンキュンしてたらお客さんに引き戻された。
パンケーキを持って去ってく背中を見送ったあともう一度大野くんを見たら、今の一連を見てたらしく、ふふって笑った。
「ひとつください」
大野くんの番になって
人差し指を立ててにっこり。
「味はどちらにしますか？」
「ん…決めてなかった(笑)」
「チョコが人気でした！」
「Aちゃんは？」
「へ？」
「Aちゃんは、なにが好き？」
綺麗な目が。
私だけをじっと見る。
オススメは？とかじゃないんだ…
大野くんが選ぶ言葉はいつも私をドキドキさせる。
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煌(プロフ) - こつぶさん» はじめまして！ちょっとめんどくさいキャラですけどかわいいですよね(笑)応援ありがとうございます！完結までお付き合いいただけると嬉しいです！ (2015年9月25日 8時) (
レス) id: a21bbc6b43 (このIDを非表示/違反報告)
こつぶ(プロフ) - はじめまして！大野先輩かわいすぎます！応援してます（＾Ｏ＾） (2015年9月21日 8時) (レス) id: 9b7f87ea8c (このIDを非表示/違反報告)
煌(プロフ) - 咲優さん» ずっと応援してくださっていただなんて、とても嬉しいです！こんな先輩、いてくれたらいいんですけどね…（笑）ドキドキしていただけて安心です。これからも頑張ります。コメントありがとうございました！ (2015年9月9日 0時) (レス) id: a21bbc6b43 (このIDを非表示/違反報告)
咲優(プロフ) - 煌さん、おかえりなさい♪ずっとこっそり応援してました(*´ω｀*)お話、初々しくてドキドキします(^-^)これからもがんばってくださいね♪ (2015年9月8日 17時) (レス) id: 7deb92bbf3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：煌 | 作成日時：2015年9月5日 19時
