14（Sho side） ページ14
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「も、なんなの…」
「おーちゃん、Aちゃんのこと…」
「そう(笑)んで、二宮くんと俺らにヤキモチ」
「Aちゃんいい子だったぁ〜！」
同じ学校だったらよかったなぁって崎田が呟く。
その言葉に、智くんが反応して、チラッと崎田を見たかと思ったらぼーっとしてる。
同じ学校だったら。智くんだってもっと近づけたのに。
口に出さないだけで、きっと思ってる。おれだって、って。
おれのほうが、かもしれない。
それを口に出さないところ。表情を変えないところ。内に全部おさめておける広さが、智くんのかっこいいところだよ。
そんなこと言っても、きっと翔ちゃんに言われても嬉しくないって言われるだけだろうけど。
俺は、智くんを応援するよ。
Aが二宮くんを好きだったとしても。絶対、智くんの方がいい男だから。
自分の席について、ぐでん、と項垂れた智くんの背中へ、がんばれのエールを送った。
それから一週間が過ぎた頃。
智くんが、文化祭の看板とかの仕事を頼まれて、その関係でいつもより早く学校に来ることがあった。
そして、その日はAも、文化祭の仕事で俺のより一個早い電車に乗った。
もし、智くんが乗った電車がいつもより２つ前の電車なら、たぶんAに会えるだろう。
今日の朝は機嫌いいんじゃないかな、と思ってまた電車で鉢合わせた崎田と教室へ向かうと、自分の机に突っ伏してる智くん。
眠いだけなのか、機嫌も悪いのか…
自販機で、智くんの好きなカルピスソーダを買って彼のところへ向かう。
ピト、と髪と腕の隙間に見えるほっぺにペットボトルを当てると、ゆっくりこっちを向いてぱちっと目が合った。
機嫌が…悪い。
「おはよ」
「…はよ」
「どした？朝、会えなかった？」
「…会えてはない、見た。ついでにやなのもついてきた…」
ああ…委員会、二宮くんと同じだった？
いつもの号車に乗ってもいなくて、Aの高校の駅に止まった時、出口の方を見てたら仲良さげに二宮くんとAが歩いてるのが見えたらしい。
炭酸を開けるときにシュ！と出た空気に、顔をしかめる。
「おれ」
「ん？」
「今日、Aちゃんに会いに行く」
智くんの綺麗な指がキャップをくるくる締めながら言う。
Aは確か手が綺麗な人が好きだ。
優しい人が嫌いな女の子は多分いないし。
何しろ智くんは顔立ちも綺麗だしかっこいい。
がんばれ、智くん。
本気になれば誰よりもかっこいいからがんばれ。
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煌(プロフ) - こつぶさん» はじめまして！ちょっとめんどくさいキャラですけどかわいいですよね(笑)応援ありがとうございます！完結までお付き合いいただけると嬉しいです！ (2015年9月25日 8時) (
レス) id: a21bbc6b43 (このIDを非表示/違反報告)
こつぶ(プロフ) - はじめまして！大野先輩かわいすぎます！応援してます（＾Ｏ＾） (2015年9月21日 8時) (レス) id: 9b7f87ea8c (このIDを非表示/違反報告)
煌(プロフ) - 咲優さん» ずっと応援してくださっていただなんて、とても嬉しいです！こんな先輩、いてくれたらいいんですけどね…（笑）ドキドキしていただけて安心です。これからも頑張ります。コメントありがとうございました！ (2015年9月9日 0時) (レス) id: a21bbc6b43 (このIDを非表示/違反報告)
咲優(プロフ) - 煌さん、おかえりなさい♪ずっとこっそり応援してました(*´ω｀*)お話、初々しくてドキドキします(^-^)これからもがんばってくださいね♪ (2015年9月8日 17時) (レス) id: 7deb92bbf3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：煌 | 作成日時：2015年9月5日 19時
