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きっと、あおい先輩はお兄ちゃんに彼女がいるかとか…知らないんだろうから。
「お兄ちゃんが彼女いないのに女の子連れてるからびっくりしたんだよ。あの櫻井が！？って」
「なんだそれ(笑)俺にだって彼女くらいできるし？」
「出来た試しないくせになに言ってんの？」
「自分の兄の恋愛事情を、兄の同級生に晒すな！」
むっとしたお兄ちゃんを見て、ホッとしたように吹き出したあおい先輩。
彼女いないこと、教えてあげることくらいは私にもできるもんね。
きっと鈍感なお兄ちゃんは何も気付いていないだろうけど。
そんなことを考えてるうちに、またその隣の駅に着いて。
「…あ」
「あ」
開いたドアから電車に乗ってきたのは、二宮。
「なにおまえ、なんでいんの」
「なんでいちゃいけないの」
「朝から大福みたいな丸顔見てると腹減る」
失礼だな！
そう言う前に、二宮がお兄ちゃんをちらっと見る。
「ずいぶんクリソツな彼氏だな」
「うるさいな、お兄ちゃんだよ！」
「仲良いね」
「まあね」
私たちのやり取りを、キョトンとした顔で見てたお兄ちゃんがぶふ！っと吹き出して、仲良いのはお前らだろって笑った。
「お、これは公認ということですか？」
「公認してほしいの？」
「いや、お断りです」
「だよなー、Aだからなぁー」
二宮とお兄ちゃんが私を見る。
うんうんと二人とも同じタイミングで深く頷く。
「失礼だよ！」
私の反応を見て、二人で吹き出す。
この短時間に仲良くなってるし。
私と、二宮と、お兄ちゃんと、あおい先輩。
二宮に関しては私以外初対面のはずなのに、すっかり馴染んで、私たちの学校の最寄り駅までずっと四人で話してた。
降りるとき、あおい先輩がありがとう！と言って笑ってくれた。
お兄ちゃんはなにが？って顔。
鈍感なお兄ちゃんに恋するあおい先輩を、頑張れ！って心の中で応援。
「いつもは、ちがうよね？」
「うん、今日はね早く起きたから」
「今日だけ？」
「うーん…二宮がいるなら今日からあの時間にしようかなあ」
学校まで二宮と話しながら歩く。気を遣わないし楽。普通に楽しいし。
ちょっとしたら、大野くんと同じ電車に戻そう。
久しぶりって言ってくれたら、もうそれだけでいい。
だって、大野くんにとって私は朝同じ電車に乗るAちゃんっていう子。くらいの存在だろうから。
別に私がいなくてもね…
自分で考え始めたくせにちょっと落ち込む。
コイスルオトメは面倒くさい。
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煌(プロフ) - こつぶさん» はじめまして！ちょっとめんどくさいキャラですけどかわいいですよね(笑)応援ありがとうございます！完結までお付き合いいただけると嬉しいです！ (2015年9月25日 8時) (
レス) id: a21bbc6b43 (このIDを非表示/違反報告)
こつぶ(プロフ) - はじめまして！大野先輩かわいすぎます！応援してます（＾Ｏ＾） (2015年9月21日 8時) (レス) id: 9b7f87ea8c (このIDを非表示/違反報告)
煌(プロフ) - 咲優さん» ずっと応援してくださっていただなんて、とても嬉しいです！こんな先輩、いてくれたらいいんですけどね…（笑）ドキドキしていただけて安心です。これからも頑張ります。コメントありがとうございました！ (2015年9月9日 0時) (レス) id: a21bbc6b43 (このIDを非表示/違反報告)
咲優(プロフ) - 煌さん、おかえりなさい♪ずっとこっそり応援してました(*´ω｀*)お話、初々しくてドキドキします(^-^)これからもがんばってくださいね♪ (2015年9月8日 17時) (レス) id: 7deb92bbf3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：煌 | 作成日時：2015年9月5日 19時
