関わらないでほしいんですが…？【ｄ！】【ＷＴ】 (ページ7)

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・ヒロイン登場！ページ7

冬人視点

二日後

…着いたここが乙女ゲームの主な舞台。

本校舎も体育館も、もうすべてが大きい。

秋「あのゲームのままだね…夢みたいだよ…。」

秋が今にも泣きそうだ。

幸い俺たちは早く来たので周りには誰もいない。

冬人「泣くなら１０００円奢れよ…？」

秋「…。」

俺が奢れと言った瞬間真顔に戻った。

結局最初のやつは奢ってもらってない。

俺だってあれは本気じゃなかったしな。

秋「行こうか職員室は何処？」

冬人「何？最初から迷いムーブ？」

秋「単純に忘れた。」

確かヒロインも場所分からなくて中庭の奥のバラ園で生徒会長様と出会うんだよなぁ。

で、結局遅刻っていうオチだ。

秋「…あ、一階の玄関を真っすぐで…。」

冬人「こうなったら誰かに聞こうぜ？先生とかいるだろ。」

秋「…うん。そうね。顧問と養護教諭意外ね。」

冬人「もちろん。」

？「あ！おはようございます！」

！？

秋「っ～～～～～！」

秋は声にならない叫びをあげる。

俺も声出しそうだった。危ない危ない。

声をかけられた方を見ると…？み、見間違えか？？

音「私、愛川音っていいます！転校してきました！」

ヒ、ヒロインーーーーーーーー！

音「あの…職員室って何処に？」

そう言えばヒロインも転校生だから早く来ていたことは知ってたけど…。

やばい。ここで俺らが職員室に一緒に行ってしまったら最初のイベントが！

秋「私達も転校生なの。…三吉秋。」

冬人「俺も転校生だから分からん…。松雪冬人だ。」

音「！そうなんだ！よろしくね！秋！冬人！」

あ～和むわぁ可愛いわぁ…ヒロインの周り何か花咲いてね？

冬人「…一緒に行こうか？」

音「うん！」

秋「！？」

～移動中～

中庭の近くに来た…。

ここで俺の考えた作戦だ。

それは…。

冬人「…この学園は中庭を囲んでいるから中庭から行けば近いと思うんだけど…音はあっち頼む。誰かいたらその人に場所を聞いてくれ。」

俺は中庭の奥を指さす。あっちには出口はないがさっき言ってたバラ園があるはず。

もう意図的にバラ園に行ってくれ…。

音「分かった！」

音は何も疑わずに手を振り走って行く。

うわ、罪悪感。

秋「賢い。」

だろ？

秋「ここから直線上に職員室があったはず。」

冬人「へぇ…。」

俺たちは中庭を通って向こう側に行く。

ホントだ目の前職員室じゃん。

秋「行こう。」