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「Aさんはこれからどういう立ち位置になるの？っていうかトリガーは？」
朝からレイジさんの作ったお肉たっぷりの野菜炒めを食べながら、目の前に座る桐絵ちゃんは私に問いかけた。
「立ち位置って？」
「迅から聞いてないの？A級とかB級とか。私たち旧ボーダーはトリガーが特殊だから属してはないけど……。Aさん、前に使ってたトリガーはもうないの？」
「ああ、そういうこと……。昔使ってたトリガーは向こうの世界で捕虜になってるときに回収されちゃってね。傭兵みたいなことしてる時はその国のトリガーを使ってたよ」
「そうなんだ……」
桐絵ちゃんは少し寂しそうにそうつぶやいた。するとその会話を黙って聞いていた迅が口を開く。
「Aは除隊扱いになってるからな。トリガーも支給されたやつを使うしかないだろう」
「ちょっと迅、Aさんって除隊になってるの？」
「組織の決まりでだよ、小南。連絡がつかない隊員をいつまでも在籍させることは出来ない」
「だからって……」
「大丈夫だよ、桐絵ちゃん」
迅の言うという通りだ。何年も音信不通の人間をずっと隊員にしておくことはできない、それは決まりだ。少し寂しい気はしたけれど私はすんなりと納得はできていた。
「私だけ特別なんてできないでしょ。ボーダーはこんなに大きな組織になってるんだから。それにトリガーにも慣れたいしね」
優しく諭すように言うと桐絵ちゃんはやや不服そうに「Aさんがそう言うなら…」と呟いた。
「そういえば入隊式ももうすぐにあるよな。ヒュースが入るんだろ」
レイジさんがご飯を食べながらそう口を挟む。
「え、じゃあAさんもヒュースと一緒に入隊させるってこと？」
桐絵ちゃんは驚いたように迅に視線を向ける。
「そうなるな、玉狛から二人。楽しみだ」
迅は子供みたいに楽しそうに笑って私に視線を寄越した。思わず箸を持つ手が止まる。私も迅につられたように、無意識に頬は緩んでいた。
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鏡 - なぎささん» なぎささんコメントありがとうございます！好きと言って頂けるだけでありがたいのに5回も読み直して頂けるなんて恐縮です…！本当に本当にありがとうございます！嬉しすぎて泣きそうです…不定期更新でご迷惑お掛けしますがこれからも頑張りますね！ (2022年10月1日 20時) (
レス) @page49 id: 79e67df0bc (このIDを非表示/違反報告)
なぎさ(プロフ) - 更新ありがとうございます！この小説が好きすぎて5回は読み直しました...これからも応援しております🥳ご無理のない程度に頑張ってください！ (2022年9月30日 20時) (レス) @page48 id: 0fe7f18098 (このIDを非表示/違反報告)
鏡 - 璃々さん» コメントありがとうございます！手探りで進めているようなお話ですが面白いと言って頂けて本当に嬉しいです！続きも待ってくださるなんて本当に嬉しすぎて転げ回っております…本当に励みになりました！不定期更新で申し訳ないですがこれからも更新頑張りますね！ (2022年7月30日 0時) (レス) id: e6b083c4a6 (このIDを非表示/違反報告)
璃々(プロフ) - コメント失礼します！近界から帰ってくるっていう新しいタイプのお話ですごく面白いです！！！夢主の実力がどのくらいかとかほんとに気になって仕方ないです…続き楽しみに待ってます！頑張ってください!!! (2022年7月29日 19時) (レス) @page31 id: e950c5fcca (このIDを非表示/違反報告)
鏡 - ゆん。さん» コメントありがとうございます！世界観にハマるだなんてとてもとても嬉しいお言葉ありがとうございます！私もゆん。様のお言葉に励まされ飛び上がって喜んでおります…！これからもちょこちょこ更新しますのでどうぞよろしくお願い致します！ (2022年7月15日 12時) (レス) id: d84ec32568 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鏡 | 作成日時：2022年6月30日 2時
