55*荒北さんと妹チャァン ページ6
『…荒北さん、不意すぎて胸キュン物なんだけど…』
「…バッ、勘違いすんじゃねぇぞ
福チャンの妹だし、俺からしても妹みたいなもんなんだよォ！」
『そこまで拒否されると、逆に荒北さん落とそう！って燃えちゃうよ？』
自分でもわかるくらいニヤニヤした顔見せれば、軽くながらも痛いデコピンと「バァカチャン」を食らわされた訳で。
…冗談なのに痛い…くそっ…
「Aチャンの事ちゃんと想ってる奴いんだろ？そいつとなら幸せになれるって俺は思ってんよ。」
『…誰の話してるの
幸せとか、もう十分。
胸焼けしそうでなんか苦しい。』
荒北さんは何故か東堂さんとは違った視点で気に掛けてくれてる。
てかさりげに告白してないのにフラれた気分。
「…まだ15なのに諦めんの早すぎだろ…」
『荒北さん最初怖かったけどやっさしいよねー。』
「…俺にも妹いるけど、Aチャンみたいに素直で良い子チャンなら甘やかし甲斐もあるんだけどねぇ」
気に掛けて貰ってるのが嬉しい。
家族より家族みたいって言うのかな。
最初は男子寮に入ることが不安だったけど、こんな風に仲良くなれて本当に嬉しい。
「まァ正直、マネージャーだろうが福チャンの妹じゃなきゃ気にも掛けなかったよ？
…今となっては福チャン抜きでも仲良くなっちゃったしこうやって一緒に過ごしたりすんのも悪くないけど…
って黒田ァ！何コソコソしてんだよォ！
匂いで隠れてんのわかんだからなァ！」
いつ帰ってきたのかユキちゃんが部屋の廊下にいて、手にはベプシが入っているであろうコンビニ袋。
「あんた達が妙に真面目な話してたから入りにくかったんですよ。
…ほら、A。炭酸苦手だろ。」
『うん、ありがとー』
差し出されたのはミルクティ。
そう言う気遣いも本当嬉しいです。
一度本を置き、三人でのおやつの時間。
「親戚がケーキ屋？」
『うん、鎌倉でお店経営してるの。
いつも沢山お菓子くれるんだけど食べきれなくて。お部屋にも持っていって食べてよ。』
「…優しい親戚じゃナァイ。ちゃんと恩は返してやんなよォ？」
『返してるよ、クリスマスとか強制的に手伝いさせられるんだよ？
余ったケーキも沢山貰えるけど…』
「今年はバイト行くなら新開連れてけよ。
去年もホールでケーキ食いてぇうるさかったし」
こう言う日常的な時間が堪らなく幸せだって思う。何でもない時間が。
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モカ(プロフ) - しおらんさん» ありがとうございます！更新亀ですがよろしくお願いします!! (2019年8月12日 23時) (
レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
しおらん(プロフ) - 凄く面白いです！新開夢はほぼ見ないので初めてこんなに集中して読みました！かっこいいですね！続き楽しみにしています！ (2019年8月12日 15時) (レス) id: 7c779db0ef (このIDを非表示/違反報告)
餃子 - 更新頑張って下さい！ (2019年7月27日 16時) (レス) id: 88c2981b01 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - 重岡 かえでんちょさん» 今晩は、はじめまして！教えていただきありがとうございます(*^^*) (2019年4月7日 23時) (レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
重岡 かえでんちょ(プロフ) - こんばんは！いつも楽しく読んでいます。先程95話を拝見した時に誤字を見つけたので報告のコメントです。夢主ちゃんの台詞で「サプライズはまだしも」が「サプライズ浜田市も」になっています！更新頑張ってください、応援しています！ (2019年4月6日 23時) (レス) id: 50714d3e7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モカ
| 作成日時：2018年9月13日 22時
