我々が来た ページ27
.
｢申し訳ないけど、俺もヴィランになる気はないよ。何のために雄英通ってると思ってんの。少し頭を使った方がいいよ。｣
｢……センパイよぉ、んでここにいんだよ。｣
｢俺が聞きたいんだけど。｣
そんな会話を五秒で終わらすと、落ちた手を拾うヴィランに警戒して手袋を外す。
｢手を出すなよ……おまえら
こいつは……大切なコマだ。｣
……意外だな。
もう少し子供っぽい奴だとてっきり思っていたけど。
物事を判断する力はあるようだ。
｢出来れば、少し耳を傾けて欲しかったな……
君らとは分かりあえると思ってた……｣
｢ねぇわ｣
｢ないね｣
｢……仕方ないヒーロー達も調査を進めていると言っていた……悠長に説得してられない。
＿先生、力を貸せ。｣
ヴィランが奥にあったテレビに語りかける。
砂嵐に混じって、声が聞こえてきた。
｢……良い、判断だよ死柄木弔。｣
｢っ、ハァ？先生ぇ……？テメェがボスじゃねぇよかよ白けんな。｣
｢……死柄木弔……｣
ソイツがヴィランの名か。確かに聞いたことがある。
……しかし、今はそんなことどうでもいい。
なんとか破壊でもして逃げ出したいが、この建物ごと破壊するのはデメリットが多すぎる……勝己くんも俺も巻き込まれる。
……考えろ。
……脱出の糸口を……
.
ｺﾝｺﾝ、
.
｢どーもォピザーラ神野店です〜｣
｢……？｣
……ピザ？
途端、大きな音と共にレンガの壁が破壊された。
……ヴィラン？
が、そこには数々の見慣れた顔。
｢先制必縛、ウルシ鎖牢！！｣
あれは確か、シンリンカムイだ。
木を操る個性。
と、何故か俺まで捕らえられた。
｢……シンリンカムイ、ケガ人だよ俺。ヴィランじゃないよ。｣
｢む！？八百万少年！？何故ここに……｣
一言謝られてから拘束を解いてもらう。
……右腕が大分痛んでいる。左腕だけでいけるか……？
｢八百万少年……先ほど君も行方不明になったという連絡がきた……まさか君まで捕らえられているとは！
しかしもう大丈夫！逃げられんぞ敵連合！！
何故って？
我々が、来た！！｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1402人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なほ(プロフ) - この作品とっても面白いのに終わりは悲しい...！！いつかまた更新されることを祈ります！！ (2022年8月22日 2時) (
レス) @page37 id: e03e668129 (このIDを非表示/違反報告)
やまは(プロフ) - 続きがとても気になります…！更新される日を待ってます！！ (2022年4月2日 18時) (レス) @page37 id: d3221d33a6 (このIDを非表示/違反報告)
海月 - 報告のラグドールがグラドールになってますよ (2021年10月12日 17時) (レス) @page25 id: 529b7db5a1 (このIDを非表示/違反報告)
ﾗｲｱ@liar_onlooker - お、終わり…ですか…?('°'`) (2021年1月5日 11時) (レス) id: b78cc7195a (このIDを非表示/違反報告)
ゆいな(プロフ) - 八百万ちゃんかわいいよねー (2020年8月14日 18時) (レス) id: ec54d11116 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：小林 x他1人 | 作成日時：2018年8月11日 3時
