勧誘 ページ26
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｢……何これ、どういうこと？｣
目覚めると、またもや天井が違っていた。
暗い。薄暗い。
微かに香る酒の匂い。
起き上がれば、右腕が引っ張られた。
｢〜っ！？｣
あまりの痛みに悶絶していると、足音が近付いて来ているのが分かった。
｢あ、起きましたぁ？｣
女の子の声だ。
顔を上げれば、眩しい金髪と無造作にまとめられたお団子が目に入った。
｢……君は？｣
｢トガです！トガヒミコ！貴方は……ヤオヨロズさん、ですよね？｣
名前を知られている……？
そのトガヒミコさんは目を輝かせながら俺の左腕を引っ張った。
｢やっぱりそうですよね！当たりでしたよ弔くん！｣
｢そうか……よくやったよトゥワイス。｣
｢大したことはしてねーよ！大変だったけどな！｣
弔……トゥワイス、トガヒミコ……
どこかで聞いた…確か、病院で…
｢……ヴィラン｣
テレビのニュースでやっていたヴィランの名前の中に、そんなのがあったような気がする。
｢あぁそうだよ。今日は君らをスカウトしに来てもらったんだ。｣
｢本当はバクゴウくんだけだったんですけど、あの戦いを見て貴方もスカウトしちゃおうってことになったんですよ〜｣
｢っ、爆豪……？｣
辺りを見回すと、大きな椅子に拘束された勝己くんがいた。
その表情は驚きで満ちていて、声も上げられないようだった。
｢確か……二年生だったか？興味なかったから見逃してたけど、中々いい人材だよなぁ｣
シルクハットに仮面を付けた人が、顎に手を当てながら感心したように呟く。
｢個性は何なんですか？弔くんと似てましたよね！｣
｢……個性？｣
てっきりこのまま俺も拘束されて強制連行って思ってたけど、どうもそうではないみたいだ。
……スカウトとか言ってたからな。一応その気はあるのか。
｢俺一応ケガ人なんだけど……どうやって連れ出したのさ。｣
｢んふふ〜、ボロボロな人私は好きですよ！
どうやって連れ出したのかは……いずれ分かります！仲間に入ってくれれば。｣
｢フフ……勧誘がうまいんだね。
でも俺にそのつもりは……｣
ないよ。
そう言おうとしたが、大きな爆発音に遮られた。
見たところ、拘束を外されたので襲いかかったのだろう。
｢黙って聞いてりゃダラッダラよぉ……
無駄だよ。
俺は、オールマイトが勝つ姿に憧れた。
誰が何言ってこようが、そこァもう曲がらねぇ｣
ヴィランの顔に付いていた手が転がり落ちる。
俺もトガヒミコから手を放す。
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なほ(プロフ) - この作品とっても面白いのに終わりは悲しい...！！いつかまた更新されることを祈ります！！ (2022年8月22日 2時) (
レス) @page37 id: e03e668129 (このIDを非表示/違反報告)
やまは(プロフ) - 続きがとても気になります…！更新される日を待ってます！！ (2022年4月2日 18時) (レス) @page37 id: d3221d33a6 (このIDを非表示/違反報告)
海月 - 報告のラグドールがグラドールになってますよ (2021年10月12日 17時) (レス) @page25 id: 529b7db5a1 (このIDを非表示/違反報告)
ﾗｲｱ@liar_onlooker - お、終わり…ですか…?('°'`) (2021年1月5日 11時) (レス) id: b78cc7195a (このIDを非表示/違反報告)
ゆいな(プロフ) - 八百万ちゃんかわいいよねー (2020年8月14日 18時) (レス) id: ec54d11116 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小林 x他1人 | 作成日時：2018年8月11日 3時
