温泉 ページ17
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｢まァまァ……
飯とかはね…ぶっちゃけどうでもいいんスよ
求められてんのってそこじゃないんスよ
その辺わかってるんスよオイラぁ…｣
大浴場の壁を見つめて一人で呟いている紫頭の……確か、峰田くんだったかな。
｢峰田くん……下品だと思うよ。｣
｢峰田くんやめたまえ！君のしている事は己も女性陣も貶める恥ずべき行為だ！｣
ハァ、ため息を吐き頭に手を置く。
これも相澤先生に報告かな。
個性を使い物凄い勢いで壁を上っていく峰田くん。
……そんなに必死になれるなら個性強化にも使えそうだけど。
峰田くんの手が届きそうになったとき、壁と壁の間から洸汰くんがバッと出てきた。
そして峰田くんをトンと押す。
｢おぉ、｣
｢ヒーロー以前にヒトのあれこれから学び直せ｣
と、何故か洸汰くんも足を滑らせてそのまま落ちてしまった。
緑谷くんが個性を使いなんとか受け止めるも、失神してしまっているようだ。
｢ぼ、僕運んでくる！｣
緑谷くんが腰にタオルを着けたまま急いで大浴場から出ていった。
｢なんか大変なことになったね｣
｢ま、峰田は自業自得だけどな。｣
ちゃぷんと肩まで浸かってみる。
うちには温泉なんてなかったからなぁ。新鮮だよ。
｢先輩、明日から何するんスか？｣
上鳴くんが泳ぎながら質問してきた。
温泉は泳ぐものじゃないよ。
｢フフ、秘密だよ。ただ……そうだな、死なないようにね。｣
人差し指を口に当てながら小首を傾げる。
すると皆から｢え、｣と声が聞こえる。
｢そ、そんななんですか……｣
｢んフフ、さぁね。｣
……さて、決して気分が良いとは言えないが、そろそろ上がるか。
バサリと水を切り腰にタオルを巻く。
すると、俺と入れ違いに温泉に入ってきた勝己くんに手を掴まれた。
｢……おい。｣
｢何？｣
｢……病気、なんかよ。｣
｢もう治った。……これ以上聞かないでくれるかな。｣
いつもの笑みを意識して笑うと、勝己くんは一瞬目を開いたあと大人しく手を離した。
……さぁ、待ちに待っていない、本当に来てほしくなかった相澤先生のお説教時間だよ……
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なほ(プロフ) - この作品とっても面白いのに終わりは悲しい...！！いつかまた更新されることを祈ります！！ (2022年8月22日 2時) (
レス) @page37 id: e03e668129 (このIDを非表示/違反報告)
やまは(プロフ) - 続きがとても気になります…！更新される日を待ってます！！ (2022年4月2日 18時) (レス) @page37 id: d3221d33a6 (このIDを非表示/違反報告)
海月 - 報告のラグドールがグラドールになってますよ (2021年10月12日 17時) (レス) @page25 id: 529b7db5a1 (このIDを非表示/違反報告)
ﾗｲｱ@liar_onlooker - お、終わり…ですか…?('°'`) (2021年1月5日 11時) (レス) id: b78cc7195a (このIDを非表示/違反報告)
ゆいな(プロフ) - 八百万ちゃんかわいいよねー (2020年8月14日 18時) (レス) id: ec54d11116 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小林 x他1人 | 作成日時：2018年8月11日 3時
