発作 ページ16
文字数ｪ…
あと評価数300突破しました。やったね。
肺の辺りから感じる痛み。
胃の中のもの全部吐き出してしまいたい衝動に駆られる。
｢ぅ、ふっ、ぅう……！｣
ポケットを探り、薬を探す。
……あった。これを、これを飲めば……！
｢……先輩、大丈夫ですか？顔真っ青ですよ？｣
｢…………あぁ、大、丈夫……ちょ、っと水、借りるよ。｣
｢え？はい……｣
視界がぼやけて誰に話し掛けられているのかも分からない。
ただ目の前にあるコップを手に取る。カタカタと小さく震える手。
水を口に含んだはいいものの、その水すらも身体が拒否している。
勢いのままに、薬を流し込んだ。
｢……やっぱり具合悪そうですよ！私相澤先生呼んできます！ここで座っててください。｣
大丈夫、という前に早足で行ってしまった。
あと三分もすれば治ると思うんだけど……
まだ頭がガンガンする。
水が喉を、身体の中を通っているのがやけに生々しく感じられる。
｢……先輩、ダメそうですか？今日はもう休んだ方が……｣
段々とぼやけていた視界がハッキリしてきた。
心配そうに見つめる緑谷くんに笑いかける。
｢……大丈夫だよ、薬は飲んだ。今は意識もハッキリしているから。｣
｢く、薬を飲まないといけないほど深刻なんですか……！？｣
｢いや、それよりかもう手術も終わった。ただ、半年は軽い発作が起こっちゃうけど……｣
手術前はもっとひどかった。
段々と身体が痺れて動かなくなるあの感覚は、もうしたくない。
｢手術って……！？｣
｢……言ってなかったっけ？｣
うーん、面倒なことにはしたくないんだけど……
麗日さんが相澤先生を連れて来てしまった。
あぁ……あの顔絶対怒られるやつだよ。
｢……八百万。風呂入ったら俺んとこ来い。｣
｢……分かったよ。｣
頭痛も引いてきた。もう当分は発作も起きないだろう。
｢ほらお前ら、もう入浴時間だ。男女でさっさと入ってこい。｣
相澤先生が手を叩くと、クラスの子たちは各自わらわらと入浴へ向かっていった。
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なほ(プロフ) - この作品とっても面白いのに終わりは悲しい...！！いつかまた更新されることを祈ります！！ (2022年8月22日 2時) (
レス) @page37 id: e03e668129 (このIDを非表示/違反報告)
やまは(プロフ) - 続きがとても気になります…！更新される日を待ってます！！ (2022年4月2日 18時) (レス) @page37 id: d3221d33a6 (このIDを非表示/違反報告)
海月 - 報告のラグドールがグラドールになってますよ (2021年10月12日 17時) (レス) @page25 id: 529b7db5a1 (このIDを非表示/違反報告)
ﾗｲｱ@liar_onlooker - お、終わり…ですか…?('°'`) (2021年1月5日 11時) (レス) id: b78cc7195a (このIDを非表示/違反報告)
ゆいな(プロフ) - 八百万ちゃんかわいいよねー (2020年8月14日 18時) (レス) id: ec54d11116 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小林 x他1人 | 作成日時：2018年8月11日 3時
