楽しき日々に祝福を (ページ33)

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30話ページ33

『隠してるつもりはないわよ？ただ、今伝えても振られるってわかるもの』

リリー「分からないわよ、そんなの！良い？アピールして好きにさせるのよ！恋人になりたいんでしょ？」

『そりゃ、手繋ぎたいしｷﾞｭｯてしたいしキスしたいし』

リリー「A、欲が溢れ出てるわよ」

『私が勝手に思ってるだけなんて、なんか嫌なの！』

リリー「思ったより、重症ね」

『あのイケメン見るたびにイライラするわ』

リリー「良く今まで隠してたわね、いつから好きだったの？」

『えーと、5年生の後半だよ。5年生が終わる少し前くらい』

リリー「5年生ね、何かあったの？」

『シリウスと話してたら好きになってた』

リリー「Aって、衝撃的な事をさらっと言うのね」

『あーあ、リリーが恋人にとか言うから。また、欲が出てきちゃうでしょ』

そういえば、ジェームズ達は…ジェームズがなんか言われてるな

リリー「それなら、なおさら諦めちゃダメでしょ！」

『でもどうすれば良いの？この1年しかないよ？』

リリー「そんな事ないわよ、卒業しても会えるんだから」

『会う時間が減っちゃうから、ほかに好きな人が出来ちゃうかも、私もシリウスも』

リリー「頑張らないとね…そうだ、私がジェームズと付き合ったって分かった時、A私に手を繋いで良いかって聞いたじゃない？あの時、すごく可愛いかったわよ」

『つまりどう言う事？』

リリー「可愛く、お願いしてみたら？Aは元々可愛いから、可愛くお願いされたら勝てないと思うわ」

『意図して可愛くするのはちょっと…』

リリー「じゃあそうね…さりげなくボディタッチを増やしてみたら？」

『ボディタッチ？』

リリー「そうよ、話しかけるのにも肩をトントンって叩いたりするの、ただし、さりげなくよ！」

あー、そう言うの分かんないかも

リリー「いや、Aだったら逆に堂々としたほうがいいのかもしれないわね」

『どう言う事？』

リリー「さっきも私に、シリウスが好きとか、手を繋ぎたいとか、キスしたいとかすらすらと言ってたでしょ？それをそのまま、シリウスに言うのよ」

『手を繋ぎたいと思ったら手を繋ぎたいって言うって事？』

リリー「そう、それがいいと思うわ！でも、好きって言うのは言わない方が良いのかもしれないわ」

『なぜ？』

リリー「好き好き言ってたら、冗談だと思われちゃうでしょ。私みたいに」

『リリー、ジェームズの冗談だと思ってたの？』

リリー「えぇ」

えぇ…