楽しき日々に祝福を (ページ28)

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25話ページ28

ある日、私はリリーと手作りクッキーを大広間で食べながら話していた

『ねぇ、思ってたんだけど。最近リリー、ジェームズと仲良くなってない？』

リリーは少し反応して

リリー「そう見える？」

『えぇ、そう見える』

リリー「実はね、ジェームズが今までの態度を改めたの」

『どう言う事？…態度が変わる、あーそう言う事』

確か、それでリリーはジェームズと付き合い始めたんだよね

今はもう付き合ってるのかな

『リリー、ジェームズと付き合ってる？』

リリー「ッ、ゴホッゴホッ」

『え、ちょっと大丈夫！？』

ジェームズとのことを聞いた瞬間リリーがむせてしまった

リリー「どうして分かったの！？私、Aに言ったかしら？」

『言ってないけど、もしかしたら…って思って』

リリー「あーあ、バレちゃったのね。驚かそうと思ったのに」

『リリーのことなら、なんでもお見通しよ！』

リリー「さすがAね！最高よ！」

『でも、やっぱりジェームズにリリーを渡したくない…』

可愛いリリーが…

私のリリーが…

っていうか、私も彼氏が欲しい

トリップする前も一回しか居なかったし

すぐに別れちゃったから

リリー、リリー

赤毛の子〜

今更だけど、リリーって赤毛よね？

え、違う？合ってる？

いや、そんな事どうでも良いのよ

『リリー、この歳になって恥ずかしいかもしれないけれど手繋ぎましょう』

リリー「え？良いわよ！可愛いわね、Aは」

『可愛い……よし、私今すぐ男になってくる』

リリー「ちょっ、A落ち着いて」

『落ち着いてるわ、男になってジェームズからリリーを奪う』

リリー「全く、いつからこんな子になったのかしら」

『今さっきよ』

リリー「Aどこに向かってるの？」

『図書室よ、男になる方法を探すの』

リリー「それ、本気で言ってるの？」

『本気半分、冗談半分』

リリー「冗談にして頂戴」

『…分かったわ。じゃあねリリー』

ﾁｭｯ

リリーの頬に軽くキスをして歩いて行った

軽くしただけよ？挨拶のキスみたいな感じ

リリー「！…あの子ったら」