🍼 ページ43
佐久間side
部屋を片付けていると起きてきた照。
佐久間「おはよう。朝一で悪いんだけど
めめ抱っこしてくれない？」
岩本「いいよ。」
目黒「うええっ、」
岩本「よしよし…しんどいな。」
昨日よりは熱は下がったものの
倦怠感とかは抜けてないだろうし
退行してる今、泣く事しか出来ないから
今どういう症状があって何が辛いか
俺たちが汲み取るしかない。
照がおしゃぶり見せてみたけど
あんなに好きなのにそれも拒否。
よっぽどしんどいんだろうなあ。
岩本「ねえ佐久間…」
佐久間「ん？」
岩本「めめの仕事ってさ、
減らすとか出来ないのかな。」
俺たちのスケジュールは年単位で
組まれていることが多い。
例えを出すのならコンサートや
全員で主演させて頂いてる舞台。
映画とラジオと雑誌の取材が固定で
入っていてそこに個人の仕事が来る。
個人仕事の量で行くと
阿部ちゃんや康二も忙しいし
ラウールは学業もあるけど
今のめめの仕事量って公表してるもの
していないもの含めて桁違いだ。
岩本「お仕事頂ける有難みなんて
俺らが痛いほどよくわかってるけど。
今のめめにこの仕事量は
相当体力的にも甘えられないことも
考えてキツイんじゃないかとか
色々昨日考えててさ…。」
佐久間「…。めめお鼻ちーんしようね。」
照の独り言を聞きながら
鼻詰まりを防ぐために鼻水を吸う機械を
付けて鼻水をごっそりとる。
また泣き始めちゃうからあんまり
意味ないっちゃあないんだけど。
目黒「ふええええっ、」
佐久間「よく頑張りました。」
ティッシュで顔周りを拭き取って
めめの頭を撫でると少し落ち着いてきた。
顔が熱そうだから熱を覚ますシートを
おでこに貼るとびくっとして
また泣き始めてしまったから
あやすのは照にお願いすることに。
岩本「、佐久間はどう思う？」
佐久間「期待してくださってる事務所や
偉い大人達に仕事減らしてくださいって
言える立場じゃないと思うよ、今は。
それにめめは特に任された事全部
やり遂げたい人でしょ。」
俺らのファンの子達は優しいから
長いお休み貰ったりしても
お仕事を健康の為に減らしたりしても
きっと許してくれるだろう。
でも俺たちが生きてる世界は
そう甘いものでは無い。
照だってよくわかっているはずだ。
佐久間「まあ、マネージャーさんくらいには
相談しても良いんじゃないかな。」
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作者名：モコ | 作成日時：2021年10月12日 17時
