めぐろくんの秘密🍼2 (ページ39)

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？「…！……っめ！…め！」

何処かで声がする。
ゆっくりと目を開くと
目の前には俺の事を心配そうに
覗き込んでるメンバー皆。

ラウ「良かった、起きた！」
阿部「汗かいちゃったからタオルで拭こう」
佐久間「めめ〜お水だよ〜」

さっきまでのが嘘のように
お世話してくれるメンバー。

宮舘「本当に良かった」
岩本「かなり魘されてたもんね。」
深澤「めっちゃ焦ったよ…」

各々安堵したような表情。
さっきまで意地悪だったから混乱してきた。
どっちがほんもの…？

康二「めめぇ〜よかったぁ！」

涙目になりながら俺を抱き上げる康二。
何で？どうして？

目黒「ふぇっ、うぅ〜！」

本当は俺の事嫌いなんでしょ。
どうして優しくするの。
期待させられるのが嫌になって
康二の身体をぐいぐいと押し抱っこから
抜け出そうとする。

康二「どしたん？めめ、」
目黒「うぇぇっ、うぇぇ、」

どうしたのって言われても
それは俺の台詞だよ。
今すぐにでも甘えたいのに俺の事
どうせ嫌なんでしょ。

渡辺「めめもしかして…怖い夢見た？」
目黒「っ、」
渡辺「例えば俺たちに嫌われちゃう…とか。」

夢…？確かに思い出してみれば皆
どこか目に光が無くて怖かった。

康二「そうなん…？」

目黒「ううっ…こ〜じ、」
康二「ん？どした？」
目黒「れんのこと…すき？きらい？」

これで嫌いって言われたら
俺もう生きていけない。

康二「俺は、めめが大好きやで。
俺めめのことで嘘つかへんもん。」

すぐに応えた康二。
声のトーンも頭を撫でる手の温もりも
全部心地よくて愛を感じる。

目黒「でも…おしっこしたとき…
こ〜じ、おこったぁ…
みんな…だっこ…なかったぁ…」

さっき会った意地悪の皆とは
本当に違う…？いつもの皆…？

康二「それは偽物の俺らやなあ」
目黒「にせもの…？」

康二「せやで。皆めめが大好きやから。
ドッキリでそんなお仕事の依頼が来ても
そんなん秒で断るもん。」

佐久間「そんなの俺らが偽物退治するよ。
ならめめも怖くないでしょ？」

阿部「怖かったね。もう大丈夫。」

渡辺「目黒に怖い思いさせた奴ら
めっちゃムカつくな。」

宮舘「とにかく目が覚めて良かった。」

ラウ「今不安なところない？」

深澤「皆ここにいるよ。」

岩本「どう？区別ついてきた？」

優しく温かな空気感。
これだ。俺が知ってる大好きな皆。

目黒「ん…ほんもの…。」