めぐろくんの秘密🍼2 (ページ37)

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🍼 ページ37

岩本「一か月前とか…目黒の仕事が
分刻みに入っていて甘えさせて
あげられる時間はほぼ無いです。」

「そうか。過労とストレスだろうね。」
岩本「過労とストレス…。」

「すぐ近くで見てるはずだから過労は
言わなくても分かると思うけど
問題はストレスだね。」

"甘えられない事が本人の知らない内に
ストレスが蓄積されて今回みたいに
爆発しちゃったんだろうね。
それだけお家と8人が目黒くんにとって
安心出来て幸せな存在だと僕は思うよ。"

と先生は言う。

"とりあえずお薬は出しておくね。
飲みやすいように甘い味にしてるけど
水に軽く溶かしてからあげてね。
何かお腹に入れる事を忘れずに。

お仕事を長い期間お休みするのは
なかなか難しいと思うけど適度に
甘やかしてあげてね。それだけで
目黒くんも楽になると思うから。

それから少しでも変だなって思ったら
遠慮せずに来てね。"

先生はその他にも俺にわかりやすく
説明してくれた。その言葉を
思い返しながら家に帰る。

家の駐車場に車を置くと
中から出てきたのは康二。

康二「お医者さんなんやって…？」
岩本「ストレスと過労らしい。
特に心配することはないっぽいけど
とりあえずゆっくりさせよう。」
康二「…せやな。」

チャイルドシートから目黒を
抱き上げて家の中に入る。

リビングには目黒がいつも使ってる
ベビーベッドが移動されていた。
一先ずそこに降ろして皆に
今の状況を共有、解決策を話し合う。

添い寝は甘えたい時だけじゃなくて
毎日する事、毎日ハグする事
など色々意見が出た。

康二「しんどかったなあ…」

苦しそうに呼吸する目黒の頭を
時折水分摂取させながら康二が撫でる。
熱さまシートがもう随分と温い。

変わってあげられるなら幾らでも。
今すぐにでも変わるのに。

そう切に願っても俺たちに
出来ることには限られていて
自分の無力さに腹が立つ。

宮舘「とにかく何か食べさせて
薬飲ませて様子を見よう。」

舘さんが立ち上がってお粥を作り始めた。
食べやすいように少し濾してある。
俺は薬を溶かすために少量の水と
スプーンを用意した。

宮舘「一応ゼリーも持ってきた。
どっちか少し食べられたら大丈夫かな…」

お皿とスプーンを受け取った康二が
ゼリーとお粥をあげることに。
俺が身体を支えて起き上がらせる。

康二「めめ〜…ちょっと頑張れるか？」
目黒「ん…」