めぐろくんの秘密🍼2 (ページ28)

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半泣き状態だったけど
ミルクを口にしてくれて安堵する。
いつもより吸う勢いが強いから
康二の言っていた通り本当に
お腹空いていたんだなあ。

阿部「ナイスだよ康二。よくわかったね。」
康二「せやろ？めめの事やったら
俺何でもわかんねん」

ふっか、ラウール、佐久間も帰ってきて
皆でめめが一生懸命飲む所を見ていると。

「「おはようございます！！」」

楽屋挨拶に来てくれたのは
事務所の後輩達。
今日は収録の音楽番組で共演だ。
同じ事務所だしめめも大丈夫…

目黒「ふぇぇぇっ…！！！」

じゃないらしい。

岩本「ごめんね、」

照が急いで謝りながら後輩くん達に
背を向けてめめを見えないようにする。

佐久間「めめ？見てわんちゃんだよ〜」
康二「こっちやで〜」
ラウ「お手手繋ごうか！」

渡辺「俺やっぱり買ってくるわ」
宮舘「一緒に行こうか？」
渡辺「わりぃ、助かる」

総出でめめを構ったり2人は
多分近くにあるコンビニで
めめのおやつとか買ってくるんだと思う。

阿部「ごめんね、ドタバタしてて。」
深澤「今ご機嫌斜めさんなんだよね」

「いえいえ、何だかお忙しいときに
こちらこそすみません。今日は
よろしくお願いします。」

深澤「ん、よろしくね。」

ふっかの一言で安心したような
顔つきの面々。やっぱり彼は凄い。
するとその中の一人が
ある事を口にした。

「目黒くんって可愛いですね。」
阿部「ん？」
「いや、クールなイメージだったので
幼くて可愛いなぁって。」
阿部「ああ。可愛いよね。ただこれは
言わないで秘密にしてあげてね。」

表に出していないことだしいつ情報が
漏れるかわからないから念入りに
これはお願いしておく。
彼らの事を信用していないって言いたい
わけでは決してないんだけどね。

この可愛さを共有できる人が増えた
嬉しさとふつふつと湧き上がる
独占欲のようなもの。

ずっと8人だけで分かちあってきた
感情を他の人にも知られるのが
嫌だと心の奥が叫んでいる。

そんな俺を察したのかふっかが
後輩くんたちを帰してくれた。

阿部「ふっか。ありがとう。」
深澤「ん〜？あいよ〜。」

何処まで分かっているか分からないけど
もう人生の半分以上一緒のこの人には
全部お見通しなんだろうな。

照の方を見るともう飲み干しためめが
すやすや眠っている。

「準備お願いします！！」

スタッフさんが呼んできてくれて
一本目の歌番組収録。
さっきミルク飲んだからご機嫌で
スムーズに収録を終えることが出来た。