27話 ページ27
｢当たり前のように爆豪くんの傍にいられる癖に。誰よりも彼に近いくせに。ねぇ、もう、爆豪くんの隣を、私に譲ってよ…！！｣
早乙女が、絞り出したような悲痛な叫びをあげた。
譲れるわけがない。彼の隣が、私の唯一の居場所だ。それを、私から、奪うのか。
心の中を掻きむしられるような衝動がこみ上げ、抑えられない感情が涙となって溢れだす。
｢…くせに。何もっ！知らないくせに！私だって苦しくて辛くて…私だってかっちゃんの傍にいたいよっ…！！｣
慟哭が喉を裂く。Aは堰を切ったように泣きじゃくった。
そのとき、屋上の扉が開いた。
扉の向こう側には、勝己が驚いたように立ちすくんでいた。
｢…は？何してんだよ｣
｢爆豪くん！？｣
早乙女が驚きの声を上げて駆け寄ったが、勝己は彼女には一瞥もせずAに鋭い視線を向けた。
｢おい、A、テメェなんで泣いてやがる｣
｢ひっく…うっ、かっちゃ、見ないで、かっちゃん…｣
いつだろうか、勝己に泣き虫は嫌いだと言われてから、彼の前では絶対に泣かないと決めていたのに。
泣いてるところを見られたくなくて、必死に涙をとめようとするが、それを嘲笑うかのようにとめどなく流れてしまう。
｢あﾞ！？！？チッ、クソが…｣
ごしごしと目元をこすっていると、大きな舌打ちとともにハンカチが顔に押し付けられる。
鼻腔にニトロの香りが広がった。
｢かっちゃん…ありがと｣
｢A、テメェは出てけ。俺はこっちに用がある｣
用って何…？そう聞きたいのを飲み込み、Aは屋上を後にした。
教室に戻れる常態でもなく、保健室へと向かった。
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琴音 - 率直に言おう 泣いた 心臓痛い 涙腺崩壊 私自信かっちゃん、めちゃくちゃ好きだからこれはヤバかったです。泣いたよマジで(逆ギレ)…うん。落ち着こ…うん。 とにかく！更新停止中って見てガーンってなりました。更新するの待ってます頑張ってください。 (2018年11月12日 23時) (
レス) id: 5ea2581f57 (このIDを非表示/違反報告)
ののいろ系女子 - ヤバい泣いた (2018年8月6日 10時) (レス) id: 8fb3eabd58 (このIDを非表示/違反報告)
マリー・テレーズ - 続き、気になります(>_<) 早く更新復帰して下さい 楽しみにしてます (2018年4月9日 22時) (レス) id: 681c9fa44a (このIDを非表示/違反報告)
冬桜ノ夜??(プロフ) - ヤバいキュンキュンしすぎて心臓破裂しそう！ (2017年12月18日 20時) (レス) id: fede09adb9 (このIDを非表示/違反報告)
むぎちゃ(プロフ) - ねんさん» コメントありがとうございます！！個人的に片思いでこじらせてる展開が大好きで、趣味1000%で書いてる話なんですが、キュンキュンしてもらえたようでよかったです！(*^^*) (2017年12月3日 14時) (レス) id: 13d6972138 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むぎちゃ | 作成日時：2017年10月29日 19時
