20話 ページ20
かっちゃんに避けられてる、気がする。
気がすると言ってみたものの、避けられてるのはほぼ確定事項だ。
ヘドロ事件が起こった日からもう数日経ったが、その間勝己と一緒に登下校するどころか、一言も会話をしていない。
私は、かっちゃんに嫌われたのだ。
ああ、ついにこの時が来たのだと呆然と感じた。いつか、その時は来るのだと分かっていた。
それでも溢れてくる涙は止まることを知らず、毎晩泣き明かした。
なんで、どうして、そんな言葉ばかりがぐるぐると回る。
私がおどおどしててうざいから？どんくさいから？何も出来ない出来損ないだから？
しかし、それはずっと昔から変わらないことだ。最近あった変化といえば、ヘドロ事件、そして早乙女の存在。
私のせいでかっちゃんがヴィランに襲われてしまったことがいけなかったんだろうか。プライドが高い彼のことだ、きっと屈辱的だったに違いない。
それとも、やっぱり、早乙女さんの存在がかっちゃんに影響を与えたんだろうか。
彼女は、一度勝己に振られている。ヘドロ事件の翌日、早乙女は今日も一緒に改めて勝己に告白をした。
何故それをAが知っているかといえば、早乙女本人から聞いたからだ。
＊ ＊ ＊
｢宇佐美さん、爆豪くんに取り合ってくれて、ありがとう！｣
昼休み、教室に早乙女が現れAは呼び出されて屋上に来ていた。
何を言われるのかと緊張していると、突然丁寧に頭を下げられ呆気にとられる。
｢え、あの、顔を上げてください。別に私は、大した事してませんし…｣
｢爆豪くんと帰れて、本当に嬉しかったの。宇佐美さんのおかげだよ！｣
｢いや、そんな…｣
｢私、実は爆豪くんのことがずっと好きで…告白したいけど、でもやっぱり勇気が出なくて｣
早乙女が爆豪のことを好きだということは分かっていたので、それほど驚きはない。
ただ、それを自分に告げる意図が分からず、Aはいぶかしんだ。
｢爆豪くんに詳しい人っていたらやっぱり幼なじみの宇佐美さんでしょ？それでね、私、宇佐美さんに相談を聞いて欲しくて…｣
私に、早乙女さんが、かっちゃんに告白するための相談…？
私もかっちゃんのことが好きなのに。
そんな私に、彼女がかっちゃんに告白する手伝いをしろと、そう言うのか。
２人きりの屋上に、冷たい風が吹き荒れる。
空に薄暗い雲がかかり、一雨きそうな湿気を含んだ風がAと早乙女の髪を揺らした。
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琴音 - 率直に言おう 泣いた 心臓痛い 涙腺崩壊 私自信かっちゃん、めちゃくちゃ好きだからこれはヤバかったです。泣いたよマジで(逆ギレ)…うん。落ち着こ…うん。 とにかく！更新停止中って見てガーンってなりました。更新するの待ってます頑張ってください。 (2018年11月12日 23時) (
レス) id: 5ea2581f57 (このIDを非表示/違反報告)
ののいろ系女子 - ヤバい泣いた (2018年8月6日 10時) (レス) id: 8fb3eabd58 (このIDを非表示/違反報告)
マリー・テレーズ - 続き、気になります(>_<) 早く更新復帰して下さい 楽しみにしてます (2018年4月9日 22時) (レス) id: 681c9fa44a (このIDを非表示/違反報告)
冬桜ノ夜??(プロフ) - ヤバいキュンキュンしすぎて心臓破裂しそう！ (2017年12月18日 20時) (レス) id: fede09adb9 (このIDを非表示/違反報告)
むぎちゃ(プロフ) - ねんさん» コメントありがとうございます！！個人的に片思いでこじらせてる展開が大好きで、趣味1000%で書いてる話なんですが、キュンキュンしてもらえたようでよかったです！(*^^*) (2017年12月3日 14時) (レス) id: 13d6972138 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むぎちゃ | 作成日時：2017年10月29日 19時
