18話 ページ18
翌朝、いつものように勝己を迎えにいくと、勝己は既に学校に行ったと告げられた。
それを聞いたAは、突然のことに呆然とした。
勝己に、登下校を一緒にするようにと命令された小学生の頃から、こんなことは一度もなかった。
どうして？もしかして、私と行くのが嫌になったのかな…よりによって、何で今日…
Aは、昨日の出久の行動に勇気をもらい、私も頑張ろうと意気込んでいた。
普段の登下校では、勝己にキレられたくないようにずっと黙ってやり過ごしていた。
せっかく一緒に登下校しているのだ。本当は楽しく会話をしながら、楽しく学校へ行きたい。
だから今日は、自分から話しかけてみようと思っていた。なのに。
一生懸命かき集めた勇気が萎んでいく。
言い知れぬ不安を漠然と湛えたまま、１人登校すると学校では爆豪と早乙女が付き合い出したという噂が流れていた。
何かと目立つ勝己と、美少女で有名な早乙女だ。当然みんなの注目も集まる。
付き合っては、ない、はずだ。
昨日早乙女は告白をしたが、その直後Aがヴィランに襲撃されてしまったので、結局うやむやになってしまった。
でも勝己は、初めて会話したような人とその日に付き合うというようなことはしない、と思う。そう思いたかった。
教室へ入ると、既に教室に来ていた勝己周りには人だかりがあった。どうらや話題は、昨日のヘドロ事件についてらしい。
それを横目に席につくと、隣の席の脇山が｢おはよう｣と挨拶してきた。
今まであまり話した覚えがなかったので、少し面食らいつつも挨拶を返す。
｢なぁ、爆豪と早乙女さんが付き合い出したってまじ？｣
｢…え、と、よく知らないんです｣
｢俺さー、宇佐美さんが爆豪と付き合ってると思ってたんだよね｣
｢えっ！それは、ないです｣
傍から見て、付き合っているように見えるのだろうか。そんな甘い関係ではない。勝己にとってAはペットであり便利なパシリ程度の認識なのだから。
｢そうなん？俺ずっと話してみたかったんだよね。でも、いつも爆豪と一緒にいるし、話しかけずらくて｣
内気な自分にそんなことを言ってくれるなんて。
爽やかで嫌味もなくそう言ってのける彼に、こういう人を好青年と言うんだろうと好感を持った。
｢てか何で敬語？タメでいいのに｣
｢え、あ、うん、わかった｣
彼のコミュ力の高さには脱帽だ。その十分の一でも分けてもらえば、私も何か変わったのかもしれない。
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琴音 - 率直に言おう 泣いた 心臓痛い 涙腺崩壊 私自信かっちゃん、めちゃくちゃ好きだからこれはヤバかったです。泣いたよマジで(逆ギレ)…うん。落ち着こ…うん。 とにかく！更新停止中って見てガーンってなりました。更新するの待ってます頑張ってください。 (2018年11月12日 23時) (
レス) id: 5ea2581f57 (このIDを非表示/違反報告)
ののいろ系女子 - ヤバい泣いた (2018年8月6日 10時) (レス) id: 8fb3eabd58 (このIDを非表示/違反報告)
マリー・テレーズ - 続き、気になります(>_<) 早く更新復帰して下さい 楽しみにしてます (2018年4月9日 22時) (レス) id: 681c9fa44a (このIDを非表示/違反報告)
冬桜ノ夜??(プロフ) - ヤバいキュンキュンしすぎて心臓破裂しそう！ (2017年12月18日 20時) (レス) id: fede09adb9 (このIDを非表示/違反報告)
むぎちゃ(プロフ) - ねんさん» コメントありがとうございます！！個人的に片思いでこじらせてる展開が大好きで、趣味1000%で書いてる話なんですが、キュンキュンしてもらえたようでよかったです！(*^^*) (2017年12月3日 14時) (レス) id: 13d6972138 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むぎちゃ | 作成日時：2017年10月29日 19時
