☆193 親友だった。 ページ37
〜千晴side〜
千晴「えっ…?」
Aの言葉に少しだけ衝撃を受けた。
この子は…圭の好きな人がうちだと思っているの…?
Aの顔を凝視する。
うちと目が合ったAはぎこちなく視線を下に移した。
…何それっ。
千晴「あ、あり得ないしっ…圭はうちなんか全然見てないよ。」
苦笑いする。
…もしそれが本当ならどれだけ幸せだろうか。
うちの言葉を聞いたAは…
ピクッと肩を動かして。
何かを訴えるような…悲しい目で…
A「圭くんは……千晴にだけ優しいと…思う。」
笑った。
…な、何?
なんでA…そんな悲しい笑顔をするの?
千晴「なんで…そう思うのよ。」
A「……。」
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あれ?
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黙り込んでしまったA。
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居心地の悪い沈黙が流れる。
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A「…まあ、なんとなく。」
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え?
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千晴「…何それっ。」
なんとなくって何?
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A「ええっと…。」
自分で言ったことなのに…説明できないの?
そういう積極性のないところとか、動揺したら目が泳ぐところとか…
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千晴「全然変わってないね。」
A「…え?」
千晴「ううん、なんでもない。」
A「…。」
千晴「ハァ〜…。」
A「え?」
Aは口数が少ない内気な子。
変わってないなぁー。
小学校のときはうちがいないと何にも出来ない子だったなぁw
臆病で…
静かで…
地味で…内気で…
真面目で…おとなしくて…
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優しくて…
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頑張り屋さんで。
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笑顔が可愛い…
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うちの親友…だった。
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きっと…
一途に圭のことが好きだったんだよね。
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なのに…うちって…
うちってかっこ悪い…な。
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A「あ…もうすぐ予鈴なっちゃうから。教室戻ろ?」
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Aはそう言うと、うちの横をスッと歩いて行った。
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何か光るものを…
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目に宿しながら。
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…泣いてた?
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柚季(プロフ) - 茄癒さん» ありがとうございます(´・ω・`) あの…でもちょっと、どこが間違っていると思われたのでしょうか?(x_x;) 間違いを指摘してくださることは私もとっても助かるので全然大丈夫です!♪ (2012年9月8日 22時) (携帯から) (レス) id: ddd56e0828 (このIDを非表示/違反報告)
アリエス(プロフ) - 柚季さん» マジで!?私もGUMIが大好きなんだ♪気が合うね〜(^O^) (2012年5月4日 13時) (携帯から) (レス) id: 0907c8bb3a (このIDを非表示/違反報告)
柚季(プロフ) - バナナオレさん» 季節変わりましたぁ!冬で…全然現実と季節違くて分かりにくいかもしれないけどよろしくです!!小説の中では冬!!(笑) (2012年5月4日 12時) (レス) id: 938c248c9b (このIDを非表示/違反報告)
柚季(プロフ) - アリエスさん» フェアリーテール好きーっ!!アニメ見てるっ!!☆大丈夫だよぉ!面白い!!あ、ボカロも好きだよ〜GUMIが好き☆ (2012年5月4日 12時) (レス) id: 938c248c9b (このIDを非表示/違反報告)
柚季(プロフ) - 權堊さん» おお!!!いっぱいやったことあるんだね〜!!☆すごいなぁ( ´∀`)格好いいって!!私は權堊のこと格好いいって思うよ。 (2012年5月4日 12時) (レス) id: 938c248c9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柚季 | 作成日時:2012年4月1日 21時