☆86 6年生の修学旅行も。 ページ10
「Aちゃーん？遅いと置いてくよー？」
(ハァ…ハァ…。疲れた。)
私は上を見上げた。
もうだいぶ離れてしまった班の仲間。
「分かった…私、ゆっくり行くから…みんな先行って…！」
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あれは小学6年生の秋だった。
修学旅行2日目で、なぜか山登りのハイキングがあった私たちの小学校。
運動がダメな私は、班の仲間に遅れてしまっていた。
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1人でとぼとぼ登っていた。
そしてあの日は、途中から雨が降ってきたのだ。
(雨降るって天気予報で分かってたんだから、中止にすればよかったのに…。)
なんて思いながらも、今さら引き返せない。
きっと、頂上の方が近いから頂上で待っている先生に会うために私は登り続けた。
その時。
スッと突然軽くなった私の背中。
ビックリしてふり向いた。
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「よっ。なんでお前1人なんだよ？」
「な、永井くん！」
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あの時もあなたが現れてくれた…。
背中が軽くなったのは、私のリュックサックを圭くんが手で押してくれたからだ。
「あ、あの…私、遅いから班のみんなには先に行ってもらって…。」
「それで1人なのか。バカだな。体力ねーな。」
(…バカで体力なくてごめんね。)
「あ、あの…永井くんもなんで1人なの？」
後ろをふり向いても、圭くんの班の仲間はいなかった。
「は？俺か！俺は成瀬と逆で、体力有りすぎてみんなを置いてちゃったパータンだ。」
「パータン？」
「あ、パターンって意味だ。」
(そうなんだ…さすが永井くん。)
「というかやっぱ雨降ってきたな。中止にすればよかったのにな。」
「そ、そうだね。」
ヘヘッと笑った圭くんの横顔にあの時の私はまたドキドキしてた。
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「じゃあ成瀬。」
「んっん？」
「一緒に頂上まで登ろうぜ？」
「えっ！…いいんですか？」
「別にｗ」
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Nanampool(プロフ) - めっちゃいいです♪ (2012年10月17日 17時) (
レス) id: a85a38be95 (このIDを非表示/違反報告)
柚季(プロフ) - みーさん＞応援ありがとうございます！これからもよろしくです＾＾ (2012年3月5日 21時) (レス) id: 938c248c9b (このIDを非表示/違反報告)
柚季(プロフ) - フウカさん＞嬉しい言葉ありがとうございます!!応援してくれたら私は頑張れますよっ♪ (2012年3月5日 21時) (レス) id: 938c248c9b (このIDを非表示/違反報告)
柚季(プロフ) - 忍さん＞お久しぶりです！両方とも、皆様の期待に応えれるように更新頑張りますよ！☆ (2012年3月5日 21時) (レス) id: 938c248c9b (このIDを非表示/違反報告)
柚季(プロフ) - もふさん＞ありがとう！＾＾応援なんて、嬉しいです！☆ (2012年3月5日 21時) (レス) id: 938c248c9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚季 | 作成日時：2012年2月9日 18時
