☆108 名前呼び。 ページ32
〜姫華side〜
4グループの肝試しがスタートする前。
Aがあたしのところへ近づいてきて…コソッと耳打ちをした。
「怖がるフリして翔くんに抱きついちゃえ!」
「なっ!もぅ!Aーっ!」
「頑張ってー♪」
Aは笑顔で永井圭のもとへ戻っていった。
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抱きついてちゃえ…
その言葉があたしの頭の中をグルグルと回り続けていて…肝試しがスタートした。
まあ、2人きりじゃないから…別に緊張しなくてもいいか…。
なんて思ってたけど…
「ごめん!中堂さんと早野!うち、3グループの子と回ってくるよぉ!」
「えぇ!?」
ビックリ仰天のあたし。
それっていいのか?なんて思いながらも止めることはできずに…
あたしと翔で4コースの肝試しに参加することになったのだ!
「あー…夏だからあんまり暗くねーなっ?」
「そ、そうだね〜w」
なるべく…平常心で!
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「ぶぅわあぁーっあ!」
「な、なんだこのお化けえぇぇっ!??」
「ぎょえー!首がないいいい!!!」
変なお化けが出てきて同時に驚くあたしと翔。
早歩きで逃走w
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「てか…さっきのお前の叫び声なんだよwぎょえーってw」
少し歩いて落ち着いたところで翔があたしのことを笑ってきた。
…確かにさっきの叫び声は恥ずかしい。
「あれは女の子の叫びじゃないでしょw」
「う、うるさいなぁー!ビックリしたのぉ!」
ここまでは、まだ笑っていられたあたし。
仲が良い幼馴染み同士の会話だ。
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でも、次の翔の言葉に…あたしの顔から笑顔が消えた。
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「Aなら…怖がって固まっちゃったりするのかなぁ…。」
え。
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翔ってAのこと呼び捨てにしてたっけ…?
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その時のあいつの顔からも笑顔は消えていて悲しそうな顔だった。
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Nanampool(プロフ) - めっちゃいいです♪ (2012年10月17日 17時) (レス) id: a85a38be95 (このIDを非表示/違反報告)
柚季(プロフ) - みーさん>応援ありがとうございます!これからもよろしくです^^ (2012年3月5日 21時) (レス) id: 938c248c9b (このIDを非表示/違反報告)
柚季(プロフ) - フウカさん>嬉しい言葉ありがとうございます!!応援してくれたら私は頑張れますよっ♪ (2012年3月5日 21時) (レス) id: 938c248c9b (このIDを非表示/違反報告)
柚季(プロフ) - 忍さん>お久しぶりです!両方とも、皆様の期待に応えれるように更新頑張りますよ!☆ (2012年3月5日 21時) (レス) id: 938c248c9b (このIDを非表示/違反報告)
柚季(プロフ) - もふさん>ありがとう!^^応援なんて、嬉しいです!☆ (2012年3月5日 21時) (レス) id: 938c248c9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柚季 | 作成日時:2012年2月9日 18時