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☆105 4人とあなたの想い。  ページ29

〜Aside〜

早歩きでゴールについた私と圭くん。

いやだなぁ…なんて思いながらもついてしまったものはしょうがない…。


ゴール地点で待っていたのは翔くんと千晴と姫華ちゃん…と、思っていたけど待っていたのは翔くんだけだった。


「Aーっ!圭ーっ!」

薄暗い中でも、彼の大きな声で彼がいることはすぐ分かった。


その彼の声が聞こえたのと同時に、


パッと…圭くんが手を離した。

私は少しだけ動揺してしまい、圭くんの顔を見た。


そしたら目が合った。


ゴール地点にあった電柱の光で今度ははっきりとあなたの顔が見えた。


.


.


.

頬が赤い…。

.


.


私と目が合った圭くんはすぐ目を逸らして走ってくる翔に抱きつかれていた。

「いてーよっ!翔!」


「だって寂しかったもーん!」


私はしばらくその2人を見ていたが…
一通り圭くんとじゃれ合った翔くんが私のことを、

とっても悲しそうな目で見てきたことに大きく胸が鳴った。


そんな悲しい顔を隠すように笑顔になった彼は、


「俺は4組の学級委員だから2人を待ってたんだ!女子のほうはホテルに戻って違う仕事してるし、他の生徒もホテルに戻ってる!実行委員だけで乗るバスがあるらしいからそれに乗って今からホテルに戻るんだってさ!」

と言ってバスが停まっている方向へ歩き出した。

.


.


.


その後ろ姿は…なんだか寂しかった。

圭くんは彼の後ろを歩き始めた。

.


.


.


.


.


.


私も重い足取りで歩き始める。


.


.


.


私は…圭くんと肝試しに参加できて嬉しかった。
しかも2人きりだったからもっと嬉しかった。


でも、翔くんにとってはそれは悲しいこと。
好きな人が他の男子と2人きりで肝試しに参加するのは悔しいと思う。


でも、姫華ちゃんにとっては翔くんと肝試しに参加できて嬉しかった。
2人きりじゃないけど楽しかったと思う。


そして、千晴にとっても私と圭くんが2人きりで参加したことは悲しいこと。
実行委員じゃないことに悔しさを感じていたかもしれない。


圭くんにとっては…


私はあなたの気持ちを知らないから分からないなぁ…。


.


.


もし私のこと好きでいてくれるなら嬉しいと思うし、

千晴のことが好きなら嫌かもしれないね。

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設定タグ:オリジナル , 初恋   
作品ジャンル:恋愛
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Nanampool(プロフ) - めっちゃいいです♪ (2012年10月17日 17時) (レス) id: a85a38be95 (このIDを非表示/違反報告)
柚季(プロフ) - みーさん>応援ありがとうございます!これからもよろしくです^^ (2012年3月5日 21時) (レス) id: 938c248c9b (このIDを非表示/違反報告)
柚季(プロフ) - フウカさん>嬉しい言葉ありがとうございます!!応援してくれたら私は頑張れますよっ♪ (2012年3月5日 21時) (レス) id: 938c248c9b (このIDを非表示/違反報告)
柚季(プロフ) - 忍さん>お久しぶりです!両方とも、皆様の期待に応えれるように更新頑張りますよ!☆ (2012年3月5日 21時) (レス) id: 938c248c9b (このIDを非表示/違反報告)
柚季(プロフ) - もふさん>ありがとう!^^応援なんて、嬉しいです!☆ (2012年3月5日 21時) (レス) id: 938c248c9b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柚季 | 作成日時:2012年2月9日 18時

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